「宣伝会議」11月号では、一般部門で新たに審査を務める2名に、審査への期待と、コピーライターを目指す人たちへのアドバイスを聞きました。IDEPENInc.の井手康喬氏は、AI時代だからこそ求められる“純度の高い言葉”の重要性について語ります。
IDEPEN Inc.
井手康喬
氏
2004年、博報堂に入社。2025年に独立、IDEPENInc.を設立。コピーをベースに数々の広告キャンペーンやブランド戦略を手掛ける。最近の仕事に、DUNLOP「想像を、追い抜け。」大塚製薬SOYJOY「香ばしい、のである。」など。TCC新人賞、日本ネーミング大賞グランプリ、流行語大賞トップ10入賞など受賞。
期待するのは新しい感情を連れてくる言葉
―これまで、「宣伝会議賞」とのかかわりはありましたか?
実はこれまで深く関わってきたわけではありません。もともとコピーライター志望ではなく、新卒で博報堂に入社したときは、ストラテジックプランナーでした。ただ戦略立案に携わるうちにコンセプトワードを書く機会が増えたり、社内のコピーライターやクリエイティブディレクターと一緒に仕事をする機会も多かったので、コピーライティングの実践の場にはいたと思います。
入社して4年後にコピーライターに転身するのですが、そこで練習として「宣伝会議賞」に初めて応募しました。後にも先にも応募したのは、この1回だけです。すでに先輩から直接フィードバックをもらえる環境が整っていたので、その方が自分には合っていたからです。
その後、時代が巡って「宣伝会議賞」に応募する後輩たちにアドバイスする立場になりました。もちろん公募なので細かな添削はしませんが、所感を伝えることはあります。その意味で私にとって「宣伝会議賞」は、常に身近な存在だったと思います。
そしてもうひとつ...
