デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。
徹底したローカライズで日本市場での認知拡大を目指す
2012年にインドネシアで誕生した旅行予約プラットフォーム「トラベロカ」は、東南アジア最大級のオールインワン型の旅行予約プラットフォームとして、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの7カ国でサービスを展開。アプリはグローバルで累計1億4000万回以上ダウンロードされており、現在も毎月4000万人以上のユーザーに利用されている。こうした実績を背景に、2025年5月には8カ国目のサービス提供国として日本市場に参入した。
同社が日本展開を決断した背景には、日本がアジア太平洋地域における最大級のアウトバウンド(海外旅行)市場のひとつであるという事実がある。特に近年は、日本人訪問者数が対前年同月比でタイでは3.1%、ベトナムでは15.9%増加するなど、東南アジアへの旅行需要の高まりが...
