「ハッピーターン」を社会のコンテンツへきっかけはエイプリルフールの「つらターン」

公開日:2026年5月07日

  • 歴舎直輝氏、森川直氏、高山隆一氏(亀田製菓)

かつては「嘘」企画での話題化を競った企業のエイプリルフールも、近年は企業の遊び心やファンへの誠実さが問われる場へと変化している。亀田製菓が大きく話題になったのは、2023年の投稿で4万いいねに到達した「つらターン」の事例だ。ファンの熱量は実際の製品開発へとつながり、このことはブランドを「社会のコンテンツ」へと昇華させるきっかけにもなった。

2026年4月1日に投稿された3つのエイプリルフールネタ。

社会の空気感を捉えた「心地よい嘘」とは?

2026年4月1日。亀田製菓は公式Xにて3つの「エイプリルフールネタ」を投稿した。

ひとつは、赤ちゃん向けのロングセラーおやつ「ハイハイン」を、入社式を迎える新社会人に向けた「カイシャイン」とする投稿。そして「亀田の柿の種」60周年、「ハッピーターン」50周年を記念した“リニューアル”として、それぞれ「ハッピーターン風亀田の柿の種」「亀田の柿の種風ハッピーターン」に生まれ変わるという投稿を行った。

その後4月13日、同社は「W周年記念」として、2つの味わいが入れ替わった期間限定商品『亀田の柿の種ハッピーターン味』と『ハッピーターン亀田の柿の種味』の発売を発表。4月20日から全国のスーパーマーケットおよびコンビニエンスストアで発売を開始した。

エイプリルフールのコミュニケーションを担当したのは、同社で広告宣伝全般の責任者を務める森川直氏と、ハッピーターンブランドを担当する高山隆一氏...

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