2025年度、第10回という節目を迎えた「宣伝会議賞」中高生部門。応募総数は3万3314本を記録し、最終審査会には、大人顔負けの鋭いコピーが数多く並んだ。審査を終えたばかりの審査委員長・阿部広太郎さんと、特別審査員を務めたダウ90000の蓮見翔さんが、審査会を振り返りながら、SNS等で言葉が断片的に切り取られやすい環境下で、言葉を届けることの面白さと難しさについて語りあった。
かつてないほど「票が割れた」ハイレベルな最終審査会
―最終審査会を終えていかがでしたか。
蓮見:「こんなに票が割れるんだ」と驚きました。事前にファイナリスト作品に目を通したときは、ある程度「この辺かな」という予想があったんです。でも、実際に審査員それぞれまったく違う見方が次々に出てくる。短いコピーの中に、読み手の視点や経験が色濃く反映される面白さを感じました。
阿部:今回は、例年以上に意見が分かれましたが、それは全体のレベルが本当に高かったからだと思います。ひとつのコピーに対して、ある審査員は「この言葉の選び方が力強い」と評価する一方で、別の審査員は「読み手によ...

