2026年度から「AI-Native」を企業の新たなテーマに掲げているメルカリは、「AIを使う会社」ではなく「AIが当たり前にある会社」を目指している。社員の100%がAIツールを活用するなかで、どのようにAIを活用し、動画クリエイティブのインハウス化を進めているのか。同社のクリエイティブチームで、動画ディレクターとして国内事業を担当する坂下公貴氏と、国外事業を担当する黒沢恵氏が解説する。
どこまでインハウスでつくれる? 国内から国外まで幅広く内製化
メルカリでは、2026年度から「AI-Native」を企業の新たなテーマに掲げており、これをクリエイティブチームとして「メルカリがAIを積極的に取り入れ、未来のクリエイティブに挑戦している」という姿勢を体現すべく日々の業務に取り組んでいます。
現在、メルカリでは国内・国外のマーケティング施策において積極的にAIを活用して動画制作を行っています。
本稿では、具体的な事例を4つ紹介します。
①ハロウィンサイネージ広告(国内)
背景/目的
2025年10月に「ハロウィンのモーメント」を逃さないために、約5日間という極めてタイトな制作期間に対応すべく、生成AIを活用した動画広告プロジェクトを始動。従来の制作手法では物理的に困難なスケジュールだったが、制作効率を劇的に高める手段としてAIを採用し、短期間でクオリティを担保できるかの実証実験も兼ねて実施した。
どのようにAIを活用したのか
以下の3つのルールを最初に定めたことで、ビジュアルの一貫性と演出意図を担保でき、以前より短時間で検証・改善が可能になり、制作効率が大きく向上した。①合成してから生成する事前にレイアウト・ライ...

