現代マーケティングにおけるPGC×UGCのハイブリッド・アジャイル戦略

公開日:2026年3月31日

  • 川上慶士氏(ウィングリット)

かつてのマーケティングは企業が情報をつくり、広告を通じて生活者に届けるというシンプルな構造で成り立っていた。ただ、いま生活者が触れる情報の大半はUGCになっている。さらにAI生成コンテンツの拡大によって、情報環境はかつてない規模で増幅。こうした時代において、PGCとUGCはどう組み合わせていくべきか。ウィングリット 執行役員 CBOの川上慶士氏が解説する。

逆転した情報環境 PGCからUGC、AIGCの登場

現代のマーケティングを語るうえで不可欠なのが、PGCとUGCの力関係の変化です。PGCとは、テレビCMやWebサイト、キービジュアルなど、企業が完全にコントロールして制作した情報・コンテンツ・クリエイティブのことです。一方のUGCとは、インフルエンサーの投稿、口コミサイトやSNSにおける口コミ、デジタルの数値では捉えきれないオフラインの口コミなど、生活者視点で発信される情報・コンテンツ・クリエイティブのことを指します。

2026年現在、4マス媒体とインターネットメディア・SNSにおける「選択可能情報量」の差は数万倍~数十万倍に達しており、情報量だけで言うと、99.9%以上がUGCであると言えます。また2025年の総務省の調査では、平日と休日ともに、インターネット・SNSでの接触時間がついにテレビの接触時間を超え、生活者が触れる情報はUGCがメインとなる時代になりつつあります。さらに、AIGC(AI Generated Content)、つまりAI...

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データ活用で深化するUGC×PGCをかけ合わせた統合型コンテンツ・マーケティング戦略

SNSの成熟と生成AIの普及により、UGC(User Generated Content)とPGC(Professional Generated Content)の境界は急速に溶け始めています。企業発のコンテンツは生活者の言葉を取り込み、生活者発の投稿はプロ並みの編集・演出技術を備えるようになりました。さらにアルゴリズム主導のレコメンド環境では、「誰が言ったか」以上に「どの文脈で語られたか」が影響力を左右します。マーケティングにおいて、これまではメディア投資の最適化配分や、トリプルメディアを統合したコミュニケーション戦略の重要性が説かれてきました。しかし今日の環境ではカスタマージャーニーに基づく、PGCとUGCを組み合わせた統合的な“コンテンツ戦略”がより重要視されるようになっています。こうした戦略が実現する背景にあるのは、データ活用の深化です。生活者の意識や行動のデータを統合して分析できる環境を最大限活かした、最先端の統合型マーケティング戦略を考えます。

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