かつてのマーケティングは企業が情報をつくり、広告を通じて生活者に届けるというシンプルな構造で成り立っていた。ただ、いま生活者が触れる情報の大半はUGCになっている。さらにAI生成コンテンツの拡大によって、情報環境はかつてない規模で増幅。こうした時代において、PGCとUGCはどう組み合わせていくべきか。ウィングリット 執行役員 CBOの川上慶士氏が解説する。
逆転した情報環境 PGCからUGC、AIGCの登場
現代のマーケティングを語るうえで不可欠なのが、PGCとUGCの力関係の変化です。PGCとは、テレビCMやWebサイト、キービジュアルなど、企業が完全にコントロールして制作した情報・コンテンツ・クリエイティブのことです。一方のUGCとは、インフルエンサーの投稿、口コミサイトやSNSにおける口コミ、デジタルの数値では捉えきれないオフラインの口コミなど、生活者視点で発信される情報・コンテンツ・クリエイティブのことを指します。
2026年現在、4マス媒体とインターネットメディア・SNSにおける「選択可能情報量」の差は数万倍~数十万倍に達しており、情報量だけで言うと、99.9%以上がUGCであると言えます。また2025年の総務省の調査では、平日と休日ともに、インターネット・SNSでの接触時間がついにテレビの接触時間を超え、生活者が触れる情報はUGCがメインとなる時代になりつつあります。さらに、AIGC(AI Generated Content)、つまりAI...


