[PR]キャリアに「ハズレ」はない、大切なのは自分の選択を「正解」に変えるマインド

公開日:2025年8月01日

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第一線のマーケター・クリエイターが明かす、キャリアアップの奥義。今回は、TimeTreeでCPO(Chief Product Officer)を務める吉本安寿さんに、これまでのキャリアについて伺いました。良い転職は、良質な情報を入手することから始まります。「こんなはずではなかったのに…」とならないための、転職情報をお届けします!

Q.キャリアのスタートはWeb広告の企画だったそうですね。

はい。2011年にヤフーに入社して、Web広告の企画に携わりました。

実は、大学院の専攻は広告とはまったく関係がない、分子生物学の領域。

対象が生物のため目が離せず、研究漬けの毎日を送っていました。進路を考える頃、同期の多くは研究職へ進みましたが、なんだか自分には向いてない気がして……。就活では自分の研究テーマから遠い業界ばかり受けていたのですが、内定が出たのはすべてインターネット業界でした。

入社してからは、結構苦労しました。Web広告は入稿の仕組みがとても複雑で、広告の専門用語も知らない私にとっては、インプットだけで精一杯だったからです。

ようやく仕事にも慣れてきた1年半後。韓国のIT企業であるカカオとヤフーで、合弁会社のカカオジャパンを立ち上げることになり、出向希望者の公募が始まりました。その中にサービス企画職があり、以前からサービスに携わってみたかった私はすぐに手を挙げました。ちなみに当時の出向メンバーのリーダーが、のちにTimeTree(当時のJUBILEE WORKS)を立ち上げる深川だったんです。

Q.カカオジャパンに出向後、どんな経験を?

サービス企画職の私のミッションは、とにかくユーザーにカカオトークを起動してアプリを使ってもらうこと。ただ、自分をはじめサービス企画の経験者はわずかで、何かを習ったというわけではなくやりながら学んでいきました。

正直、カカオジャパン時代には成功体験の記憶がありません。ただ、それゆえの気づきもありました。Web広告は数字に重きを置きがちですが、サービス企画が扱うのはユーザーの「感情」や「欲求」。

ユーザー数が多くなるほど「感情」や「欲求」も多様になり、把握が難しくなります。ただ、その難しさと同時に面白さも感じていました。

その後、合弁会社の解消を機に、ヤフーに戻り、私はアプリの開発部署に再配属されました。

Q.ヤフーへ戻ると、自身の変化を感じたとか。

出向先のチームは少人数で意思決定も速く、自分のアイデアが世の中にダイナミックに伝わる感覚がありました。一方で、ヤフーでは自分が大きな組織の一部になったように感じてしまい……。以前のような環境を求め、退職を決意しました。

縁あってTimeTreeの仕事を手伝うことになったのは、その頃です。

実は合弁会社の解消時に、深川たちは独立して起業し、カレンダーシェアアプリ「TimeTree」を開発していました。再び深川たちと働いてみると、サービスを企画するプロセス自体をユーザーとの対話のように捉えていて、深い理解を大切にする姿勢に強く共感。2015年にTimeTreeへ入社を決めました。

Q.その後、TimeTreeをどう成長させてきましたか?

マーケティングから顧客対応まで、なんでもやりました。当時は全社員合わせても10人程度で、トイレ掃除からオフィスの備品購入までみんなでやっていました。上下関係もなくフラットな組織で、仕事というよりも大学のサークルのような感覚でした。

「App Store Best of 2015」に選ばれると、TimeTreeの知名度は一気に拡大。もっとユーザーを増やすために、私はプロダクトマネージャーとマーケターを兼務し始めました。

プロダクト開発とマーケティングはまったく別領域だと思われがちですが、実は密接につながっています。

どちらも核となるのはユーザー理解です。アプリ機能を改善するにも、顧客獲得を目的にマーケティング施策を企画実行する上でも、すべての基盤となるのは顧客に対する深い理解だと考えています。

私はユーザーインタビューで得た生の声をもとに、ユーザー獲得のための広告の運用や、新規プロダクトの立ち上げなど、日々より良いサービスづくりに邁進してきました。

そして2024年、会社の成長と共に組織が分化し、私はCPOに就任しました。自社の経営テーマ、ユーザー体験、マネタイズなど多様な目線で考え、ベストなプロダクトをつくっていく、そんな仕事にやりがいを感じています。

Q.キャリアに迷う若手に、メッセージをお願いします。

振り返ると、自分のキャリアは一見、分断しているようでいて、実は地続きになっていると思います。例えば、大学院時代の研究では仮説を立てて課題に臨むことを学びましたが、それは広告やサービス企画の仕事に今も活きています。

キャリアの選択に最初からハズレなどありません。逆に言えば、どこかに「正解」があるわけではなく、自分が選んだ道を「正解」にしていくマインドが大切だと思うんです。私も自分の道を肯定するため、今後もTimeTreeを成長させていきたいです。

株式会社TimeTree
CPO(Chief Product Officer)/
共有カレンダー本部本部長
吉本安寿氏

2011年ヤフーに入社。広告商品の企画に従事したのち、2013年にカカオジャパンに出向し、サービス企画を担当する。その後ヤフーに戻り、スマートフォンアプリ開発に携わる。2015年にJUBILEE WORKS(現在のTimeTree)に入社。プロダクトマネージャーとマーケティングを担当し、広告事業や日程調整SaaS「Tocaly」の立ち上げにも従事。2024年、同社のCPOに就任。

聞き手
株式会社マスメディアン
取締役
国家資格キャリアコンサルタント
荒川直哉

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名以上の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT 企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

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