UGCにはイノベーションの種が詰まっている!「自分ごと化」の連鎖がブランドへの信頼を醸成

公開日:2026年3月31日

    デジタルネイティブ世代の台頭により、情報流通の構造が劇的に変化した。企業からの一方向的な情報発信だけでは消費者に届かない時代、いま多くの企業が注目しているのが「UGCとPGCの融合」だ。これらをいかに組み合わせて、消費者との関係性を構築し、ブランド価値を高めるのか。味の素社とロッテの事例から、その戦略と実装のポイントを探る。本稿では「KAIGI GROUPフォーラム」の講演の一部を紹介する。

    ※本稿の情報は、2026年2月18日登壇当時のもの。

    インフルエンサーと築く“友だち”のような関係性

    ー二人はマーケティング戦略におけるUGCをどのように捉えていますか。

    向井:情報流通量が爆発的に増加する一方で、生活者が処理できる情報量は、ほぼ変わらない時代を私たちは生きています。この環境では、当然ながらこれまでのマス広告による一方的な情報発信だけでは通用しなくなりました。情報洪水のなかで、生活者が自分の興味関心に基づいて情報を選別していきます。その取捨選択があっても、私たちは選択肢として上がり、選ばれ続ける関係を構築したい。その実現のためには、企業が一方的に発信する情報に対して、生活者はバリアを張っているという前提に立つ必要があります。加えて、企業だけでなく...

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    この記事が含まれる特集

    データ活用で深化するUGC×PGCをかけ合わせた統合型コンテンツ・マーケティング戦略

    SNSの成熟と生成AIの普及により、UGC(User Generated Content)とPGC(Professional Generated Content)の境界は急速に溶け始めています。企業発のコンテンツは生活者の言葉を取り込み、生活者発の投稿はプロ並みの編集・演出技術を備えるようになりました。さらにアルゴリズム主導のレコメンド環境では、「誰が言ったか」以上に「どの文脈で語られたか」が影響力を左右します。マーケティングにおいて、これまではメディア投資の最適化配分や、トリプルメディアを統合したコミュニケーション戦略の重要性が説かれてきました。しかし今日の環境ではカスタマージャーニーに基づく、PGCとUGCを組み合わせた統合的な“コンテンツ戦略”がより重要視されるようになっています。こうした戦略が実現する背景にあるのは、データ活用の深化です。生活者の意識や行動のデータを統合して分析できる環境を最大限活かした、最先端の統合型マーケティング戦略を考えます。

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