デジタルネイティブ世代の台頭により、情報流通の構造が劇的に変化した。企業からの一方向的な情報発信だけでは消費者に届かない時代、いま多くの企業が注目しているのが「UGCとPGCの融合」だ。これらをいかに組み合わせて、消費者との関係性を構築し、ブランド価値を高めるのか。味の素社とロッテの事例から、その戦略と実装のポイントを探る。本稿では「KAIGI GROUPフォーラム」の講演の一部を紹介する。
※本稿の情報は、2026年2月18日登壇当時のもの。
インフルエンサーと築く“友だち”のような関係性
ー二人はマーケティング戦略におけるUGCをどのように捉えていますか。
向井:情報流通量が爆発的に増加する一方で、生活者が処理できる情報量は、ほぼ変わらない時代を私たちは生きています。この環境では、当然ながらこれまでのマス広告による一方的な情報発信だけでは通用しなくなりました。情報洪水のなかで、生活者が自分の興味関心に基づいて情報を選別していきます。その取捨選択があっても、私たちは選択肢として上がり、選ばれ続ける関係を構築したい。その実現のためには、企業が一方的に発信する情報に対して、生活者はバリアを張っているという前提に立つ必要があります。加えて、企業だけでなく...

