第63回「宣伝会議賞」の応募総数は56万4909点。この膨大な熱量を受け止めるべく、広告界の最前線を走る72名のクリエイターが一次審査に臨みました。審査の現場で見えた傾向や、表現の壁を突破するための具体的なアドバイス、そしてすべての応募者へ贈るエール。次なる挑戦の指針となるメッセージをお届けします。
赤城廣告
赤城廣治
その商品やサービスがあるからこそ言える「普遍」をコピーにするといい。そう教わったことがあります。説明過多にならない、自慢に終わらない、世の中との関わりが描ける、他社が辿り着いていない空き地が見つかる、などなど…多数の応募作に埋もれまいと、もがき続けるみなさんにとってのヒントが、そこにある気がします。
電通
池田定博
一つの課題に、本当にたくさんのコピー。やっぱりすごいことだなと思います。いいコピーはその中でピンと立って目立っています。特別に作った言葉ではなく、いまの出来事とか、みんなが思っていることとか、そういうものをきちんと言えている。個人的には読んで明るい気持ちになれるコピーが好きです。
AO CHAN
石本香緒理
今回は、同じようなコピーを目にすることが多かった気がします。みんながたどり着けるコピーから、抜きん出ることが大切だと改めて感じました。難しいことではあるけど、何度も重ねて考える、に尽きるのかなと。掘った穴から別の穴を掘っているコピーやシーンがパッと浮かぶコピーは印象に残りました。
IDEPEN
井手康喬
圧倒的な思考と野望の熱量。膨大な数の作品と向き合った今、僕の中に残っているものです。AIが瞬時に出す効率的な言葉にはない、人間がひねり出したアイデアの熱。僕自身も、考える大きなエネルギーをいただきました。エントリーいただいた皆様、本当にありがとうございました。
電通
伊藤みゆき
「ああ、この着眼点ならもっといいのが書けそうなのに!」というコピーがたくさんありました。自分が応募者だったときから宣伝会議賞は「数が正義」みたいな雰囲気があって、足を止めてひとつのことを考えるってけっこう勇気が要りますが、その勇気は確実にコピーにあらわれると思います。(と、自分にも言い聞かせながら)
東急エージェンシー
伊藤恵
このコメントを読んでいる人の中には、くやしい思いをしている方もたくさんいると思います。でも課題に向き合った時間が長ければ長いほど、コピーの筋力はきっとついています。選んだコピーも切り口の発見だけにとどまらず、そこからさらに向き合って考え抜かれたものが多かったです。
BBDO J WEST
今井美緒
企画意図がなくても伝わる言葉になっていることがまずはスタートライン。そして、こんなコピーが街中にどどーんとあったらこの商品(会社)好きになっちゃうなあ、と本当に思って書かれた言葉であること。通過するコピーとそうじゃないものを分ける最終ラインは意外とそんな気持ちの差だったりすると思うのです。
フロンテッジ
上島史朗
時代を捉えたもの。誰もが素通りした視点。課題の上っ面を撫でるのでなく、芯を掴んで離さないもの。選んだものは、思わず応援したくなるものばかりでした。どうか、二次も三次も通過して、グランプリに輝いてくれ!と祈りをこめて送り出しました。その意味で、一次通過作品と僕は共犯関係にあります。
パンダのて
占部邦枝
ほんとに紙一重なんです。一次審査で通過したコピーと通過できなかったコピーの差は。上手に商品の良さやイメージを表現できた、で終わってしまったコピーは本当にもったいないです。こういう公募のコピーだと忘れがちですが「誰かに伝えよう」という意識があるかどうかも大切なんじゃないかなと思います。
REACH
大久保浩秀
最初に思いつくコピーは、多くの人が同じように思いつくものでもあります。そうした表現が多く見受けられた一方で、独自の視点を活かした印象的なコピーもありました。言葉が溢れる時代にあっても、ハッとさせる新しい切り口は存在し、その可能性に勇気づけられました。一次審査を通過された皆さんの努力に敬意を表します。
電通
尾崎敬久
解像度が高いコピーは、脳を刺激します。刺激は、心に残ります。抽象的な一般論ではなくて。リアリティのない理想論でもなくて。解像度を上げていこうよ、と思うのです。シーンが、会話が、息遣いが、脳に瞬時に現れるように。選ばせて頂いたのは、本当に感じた(であろう)ことが書かれたコピー。どれも強いコピーでした。
電通
勝浦雅彦
たくさんの力作をありがとうございました。AIが加速度的に進化し的確なコピーを大量に生成できるようになった今、人間が書くコピーにはこれまで以上に「企画力」が求められています。「うまく言えた」の先にある「社会や誰かをどう動かしたいのか」を考えて言葉を紡いでみてくださいね。お互い頑張りましょう。...
電通
キリーロバナージャ
チャーミングにグサっとくるアイディアにはつい「やられた!」と思ってしまう。人を動かすアイディアはこのバランスがとても絶妙です。よく考えると、これって「What to say」と「How to say」の組み合わせ。基本的なことだけど、「やられた!」への近道かもしれません!?...
