生成AIの導入はインハウスのクリエイティブチームにどのような変化をもたらすのか。オイシックス・ラ・大地では、デザインワークフローの随所にAIを組み込み、制作工程の効率化を進めてきた。しかし、その本質は単なる工数削減にとどまらない。企画者が一次アウトプットを担い、デザイナーはより本質的な役割へとシフトする。役割の再定義、育成方針、そして組織の形の変化について話を聞いた。
デザイナーの役割は判断と設計へ
オイシックス・ラ・大地(以下、オイシックス)における生成AIの活用は、デザイン工程のあらゆるフェーズに及んでいる。企画段階のプロトタイピングから、UI・UX設計のワイヤーフレーム作成、さらには商品画像のトリミング、装飾パーツの自動付与、CMSへのアップロードに至るまで、従来人手が担っていた工程をAIが代替し始めているという。
導入から約2年。デザイン推進室 室長の髙橋渉吾氏は、「単にツールを導入するだけでなく、それによってデザイナーが介在すべきポイントをどう研ぎ澄ませていくかという、意識変革を重視した」と語る。
現場でAI活用を推進する...


