休売や方針転換を経ながらも品質にこだわり続けた「板チョコアイス」の歩み

公開日:2025年7月11日

    2025年に発売30周年を迎える「板チョコアイス」。その誕生は、「菓子メーカーならではのアイスをつくろう」という挑戦から始まった。発売当時の1995年に冷凍菓子市場を主導していたのは主に乳業メーカー。そこで森永製菓は、菓子メーカーの強みを活かした商品をつくろうと考えたのだ。

    (左)1995(右)2025

    攻めの姿勢で挑む森永製菓は「ジャンジャン、新ジャンル」をマーケティング戦略のスローガンに掲げ、新商品開発に挑戦。そのなかで開発された商品のひとつが「板チョコアイス」だった。

    当時は冷房環境が現在ほど整っておらず、チョコレートの販売は夏場は敬遠されがちだった。そこで、「夏でも食べられるチョコレート」をコンセプトに、1995年夏、まずは東日本エリアで販売を開始。これが大ヒットし、好評を受けて秋には全国展開を果たした。

    しかし、1997年頃から売上が伸び悩み、2002年~2003年には休売に。

    この間に、商品戦略を転換し、「夏に食べられるチョコレート」から「秋冬限定のアイス」へとシフト。2003年秋の再発売後は堅調に売上を伸ばしていった。

    売上拡大を受け、2020年には再び通年販売を...

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