SNSの役割が変化していく中、2024年12月、「人と人とのつながり」を見つめなおすプロダクトが立ち上がった。MIXIが手掛ける新サービス「mixi2」だ。かつて日本国内のSNS黎明期をリードした同社が目指す、「コミュニケーション」の在り方について聞いた。
「情報発信」偏重の場で二極化するユーザーたち
MIXIでは2024年12月、招待制の短文テキストSNS「mixi2」のサービス提供を開始した。「mixi2」のプロデューサーである同社の岩野成利氏は、立ち上げの背景には、現代のSNSにおける問題があると言及する。
サービス開発のトリガーとなったのは、X(旧Twitter)の買収に代表されるSNS市場の大きな揺らぎだ。
「現在のSNSは、ネットワークというより“メディア化”していると感じます。レコメンドによってユーザーに半強制的に情報を届ける構造が、ユーザーにとって本当にポジティブであると言えるのか。長年、コミュニケーションづくりに携わってきた当社として、私...