CTVの普及に伴い、昨今人々の動画広告の視聴スタイルも大きく様変わりしている。地上波テレビCMとインターネット動画広告がひとつの受像機を通じて生活者に届けられる時代に、求められているのは最適な予算配分の考え方の再構築なのではないだろうか。CTV時代の新しい広告予算の最適化について、ビデオリサーチビジネス デザインユニット シニアフェローの吉田正寛氏が解説する。
近年のCTVの普及によってテレビCMの環境も変化
テレビを取り巻く環境変化が著しい。そうした環境変化のなかでも主となるのは、“CTVの普及”ではないでしょうか。ビデオリサーチの生活者データベース「ACR/ex(エーシーアール・エクス)」の生活行動日記式ログでは、インターネット動画をテレビで見る男女12~69歳は2024年で21.9%であり、2020年(11.7%)より大きく増加しています。テレビCMまわりのサービスも環境変化が大きいです。運用型テレビCMサービスも活況であり、生活者の多様性に応じたプランニングが可能になっているといえます。
予算配分もこうした変化に対応する必要があります。昨今、...