各社の強みと課題の議論から生み出されたコラボアイデアとは?

公開日:2025年5月30日

2014年11月に発足し、活動も11年目を迎えた「CMO X」は、38回目となる研究会を2025年4月に開催した。今回はアンカー・ジャパン、亀田製菓、セブン銀行、フンドーダイのマーケティングをリードする4名が参加した。

異なるカテゴリーの各社顧客との接点とは?

2025年4月に開催された第38回研究会には、アンカー・ジャパン、亀田製菓、セブン銀行、フンドーダイのマーケターが集い、各社が取り組んできた戦略や課題などを共有した。

研究会は各社のカスタマージャーニーやUSPの発表から始まる。亀田製菓の三宅氏は、4つの真実の瞬間(Moment of Truth)の概念を提示し、菓子の非計画購買型の選択において、購買の現場でブランド・商品が想起集合に入れるかが重要だと話す。生活者のマインドシェアを最大化するために、各種広告・CP・SNSを通じた価値訴求の施策を打っている。また、亀田製菓は菓子だけの米菓業からお米で価値創造する“米業”への転換を図り「ライスイノベーションカンパニー」という中期ビジョンを掲げる。米菓・米粉パン・保存食・米由来の機能性素材から廃棄する米資材のアップサイクルに至るまで、お米の研究開発・加工技術こそがUSPだという。

セブン銀行の能勢氏は、「当社のATMでは年間10億件の取引が発生している」と話す。さらに、昨今は、インバウンド向け海外発行カードで日本円の引き出しがで...

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