
アパートやマンションにスポンサー名がつけられる「ブランデッド・レジデンス」がアメリカで急増している。元々は高級ホテルが開拓してきた領域だが、近年では自動車・ファッション業界からの参入が増えている。不動産会社サヴィルズは「ブランデッド・レジデンスは世界で過去10年間に160%増加し、30%が北米に集中している(※1)」と述べる。
ブランデッド・レジデンス業界に高級車メーカーが続々参入
ニューヨークからニュージャージー州にかかるジョージ・ワシントン橋のたもとに「フィアット・ハウス」がオープンしたのは2024年7月。以来、毎日約30万台の車両がマンション上部の「FIAT」の看板を目にしている。ロビーには新車の展示、ラウンジにはポスターや広告が飾られている。また住民サービスの一環として電気自動車「500e」のレンタルができるほか、試乗会などのイベントも計画中だと...