中高生部門に初協賛した田中鉄工の課題は「使った後の食用油が地球を救うということを知ってもらうためのアイデア」。協賛の背景と今後の取り組みについて、代表取締役の村田満和氏に話を聞いた。

田中鉄工
代表取締役 CEO
村田満和 氏
子供たちに伝えたい言葉は子どもたちに考えてもらおう
1918年に創業した田中鉄工。1952年にアスファルトプラントを主とした建設機械の分野に進出し、現在に至っている。アスファルトプラントとは道路や駐車場等の舗装に使われるアスファルト合材をつくる施設のこと。設計から製造まで行える企業は日本国内で2社のみで、同社はそのうちのひとつにあたる。
2022年にSDGs推進室を新設し、道路舗装業界のカーボンニュートラル実現を目指してきた同社。使用済みの食用油をアスファルト合材の製造に使用する重油の代替燃料とするスキームを構築し、地域で回収された廃食油を地域の道路に還元する「ロードカルSDGsプロジェクト」として、全国に展開している。
村田氏は「これまで自治体や省庁と連携したり、廃食...