顧客起点のビジネストランスフォーメーションを担うべきは、常にお客さまと向き合い、組織の中でもっともお客さまを理解しているマーケターです。プロダクト・サービスのマーケティングのみならず、事業創造を通じた時代に合わせたコーポレートブランドのエクイティづくりにも挑む2名のマーケターがマーケティング、事業創造、ブランド戦略について意見を交わしました。
※記事は宣伝会議運営のWebメディア「Advertimes」に掲載されたものを抜粋、転載したものです。

ヤマハ執行役員 ブランド戦略本部 本部長 大村寛子氏(中央)、トリドールホールディングス執行役員CMO 兼 KANDOコミュニケーション本部長 兼 株式会社丸亀製麺 取締役 マーケティング本部長 南雲克明氏(右)。
マーケターとしてのブランド拡張戦略とは?
―これまでマーケターとして市場創造をした例を教えてください。
南雲:私はコナミスポーツクラブやサザビーリーグで、既存のブランド資産を生かしたサブブランドの展開などで新たな客層に価値を伝えた事例が多いです。
丸亀製麺では「丸亀シェイクうどん」や「丸亀うどん弁当」、初のドライブスルー型店舗など、丸亀ブランド内での新展開は日常的に行っています。これだけでなく、より広い意味での...