生活者のブランドに関する情報接点は多様化し、広告を中心にしたブランドイメージの構築は難しくなっているとも言えます。特に生活者が発信する口コミ情報は、ブランドイメージの形成に大きな影響を与えているのではないでしょうか。そんな環境においてマーケターは、テレビCMがブランド構築に与える影響をどう評価し、活用すればよいのでしょうか。資生堂ジャパンとUber Eatsのブランド戦略について議論しました。
※記事は宣伝会議運営のWebメディア「Advertimes」に掲載されたものを抜粋、転載したものです。

Uber Eats Japan 代表 ゼネラル・マネージャー 中川晋太郎氏(中央)、資生堂ジャパン マーケティングリレーション本部本部長 北原規稚子氏(右)。
消費者行動が変化した時代に、広告でブランドはつくれるか?
―そもそもブランドは必要でしょうか?また、広告でブランドをつくれるものだと思いますか?
中川:激安商品がよく売れるように、ブランドがなくても物は売れるでしょう。しかしその場合、低価格にするため、決して高い利益は生み出せない。ゆえに、効率よく成長するためにブランドが必要です。
プラットフォームビジネスであるUber Eatsも基本的に薄利多売です。そのため、ブランドをつくらず経営しようと...