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企業も個人も「脱・広告」ビジネスモデル、変革の行く末

専門性の掛け算を「統合」する企業グループへ 社会が活気づく「Growth」の支援を目指す

  • 佐野 傑氏(dentsu Japan)

マーケティング活動が多様化する中、コミュニケーションのプロフェッショナルである広告業界に求められる役割も大きく変わっている。国内最大手の電通グループは、こうした状況をどのように見つめ、どのようなビジネス構想を描いているのか。2024年1月よりdentsu Japan CEO兼 電通 代表取締役 社長執行役員に就任した佐野傑氏に話を聞いた。

「広告」の枠を超えクライアントの成長を力強く後押しする産業へ

当社では「Integrated Growth Partner」を目指す姿に掲げ、広告に限らずクライアントの企業活動の支援になる提案を強化してきました。そして、その実現に際しては広告自体の進化や広告で培ってきた知見を生かした拡張が必要と考えます。

日本国内の広告業界の潮流を見ても、従来の「広告」の枠を超え、企業の成長を力強く後押しする産業へと進化している様子を感じます。こうした進化を支える背景は2つあります。

ひとつが広告のROIをより精緻に計測できるようになったことです。これにより、広告がマーケティングはもちろん、経営とより密接につながり、企業内における広告が関わる領域が広がっています。

「広告を誰がどのように見ているのか」、「広告に触れた後、その人はどのような行動をしたのか」など、各種のデータが取得可能になり、広告接触と生活者の行動をつなげて分析できるようになりました...

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この記事が含まれる特集

企業も個人も「脱・広告」ビジネスモデル、変革の行く末

おかげさまで月刊『宣伝会議』は、本号を持ちまして創刊70周年を迎えます。弊誌は「広告業界誌」ではなく、広告主も広告業も双方が対象となる、広告・マーケティングの「専門誌」であるという矜持を持って、70年にわたり月刊誌の刊行を継続してきました。広告・マーケティングにかかわる多種多様な事例も手法もすぐに入手が可能な現在のメディア環境のなかで、『宣伝会議』が広告界の皆様に対して、提供できる価値は、何なのか。70年の節目を前に編集部一同、考えを巡らせました。すぐに答えを出せる問いではないですが、専門誌である月刊『宣伝会議』としては、マーケティングやコミュニケーション産業、クリエイティブ産業に携わる方々にとって、社会における仕事の存在意義を再確認していただける存在であり続けたいと考えています。そんな想いを込めて、企画したのが今回の特集です。広告産業が今、どのようにトランスフォーメーションしようとしているのか。特集をお読みいただくと、その変革の行く末が見えてくると思いますし、見た目のあり様が変わっても、変わることのない、この産業の社会における存在意義も導き出していただけるのではないかと思います。