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企業も個人も「脱・広告」ビジネスモデル、変革の行く末

若手マーケターが創刊号の「宣伝会議」を再現 日本のマーケティングの今と昔

1954年に発行された『宣伝会議』では、製薬会社で宣伝や広告に携わる8名による「架空の水虫薬」の“宣伝会議”が行われた。予算は5カ月1500万円で、どんな計画を立てるべきか―70年経ったいま、マーケターはどのような“宣伝会議”を行うのか。マーケティング業界で注目される若手マーケター3名が集まり、創刊時の“宣伝会議”企画を再現。さらに今の時代のマーケティングやこれからのキャリアについて議論した。

花王
DX戦略部門 インタラクティブプラットフォーム統括センター
オウンドメディアインプリメント部
廣澤 祐氏

第一三共ヘルスケア
ブランド推進本部
広告宣伝グループ
北條秀明氏

ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング
マーケティング ビューティー&ウェルビーイング
アシスタントブランドマネージャー
西岡寛明氏

4PもSTPもなかった70年前マーケターのスキルの違いとは?

─皆さんの現在の仕事内容と、マーケティングの仕事に興味を持ったきっかけをお聞かせください。

西岡:私はユニリーバ・ジャパンに入社して4年目です。現在はLUXブランドのプレミアムシリーズにおける新製品の開発から、販売後の売上拡大に至るまで、エンドtoエンドのブランドマーケティングを担当しています。

大学時代は有機化学を専攻。そのまま研究を続けるか悩んでいたところ、書籍を通してマーケティングに興味を持ち、幅広くビジネスに携わってみたいとの思いから、今の職を選びました。

北條:第一三共ヘルスケアの北條です。入社は2018年の4月。当時から広告宣伝グループに配属になり、ルルなど一般用医薬品のプロモーション全体を担当しています。

新卒では、将来的にどの業種・業界でも生かせるスキルを身に付けたいと思って広告会社に入社しました。仕事のなかで特にマーケティング領域に興味を持ち、視座を高めたいという思いで製薬会社に転職しました。

廣澤:花王のDX戦略部門で、社内のデジタル推進を担当しています。新卒で入社後、デジタルマーケティングを3年、「キュレル」のブランドマネジメントを3年担当したのち、2021年から新たにできたDX戦略部門に異動しました。

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企業も個人も「脱・広告」ビジネスモデル、変革の行く末

おかげさまで月刊『宣伝会議』は、本号を持ちまして創刊70周年を迎えます。弊誌は「広告業界誌」ではなく、広告主も広告業も双方が対象となる、広告・マーケティングの「専門誌」であるという矜持を持って、70年にわたり月刊誌の刊行を継続してきました。広告・マーケティングにかかわる多種多様な事例も手法もすぐに入手が可能な現在のメディア環境のなかで、『宣伝会議』が広告界の皆様に対して、提供できる価値は、何なのか。70年の節目を前に編集部一同、考えを巡らせました。すぐに答えを出せる問いではないですが、専門誌である月刊『宣伝会議』としては、マーケティングやコミュニケーション産業、クリエイティブ産業に携わる方々にとって、社会における仕事の存在意義を再確認していただける存在であり続けたいと考えています。そんな想いを込めて、企画したのが今回の特集です。広告産業が今、どのようにトランスフォーメーションしようとしているのか。特集をお読みいただくと、その変革の行く末が見えてくると思いますし、見た目のあり様が変わっても、変わることのない、この産業の社会における存在意義も導き出していただけるのではないかと思います。