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消費者心理を捉える、「値付け」の科学 価格戦略とマーケティング

4人家族で1万円に収まる金額設定で月に1度の「ちょっとした贅沢」の選択肢に入る

  • 山口 学氏(物語コーポレーション)

材料価格の高騰に伴い、値上げの判断に悩む飲食業界。家計への逆風が吹き荒れる中、一般消費者はその趨勢をどのように見守り、行動しているのだろうか。特にファミリー層から厚く支持され、焼肉チェーンで業界トップを走る食べ放題スタイルの「焼肉きんぐ」は、2023年3月に値上げに踏み切った。その際のプライシング戦略や消費者の反応はいかなるものだったのか。同チェーンを運営する物語コーポレーション 焼肉事業部事業部長の山口学氏に話を聞いた。

アラカルトスタイルから食べ放題への業態転換

ファミリー層をターゲットにした大型店舗スタイルの焼肉チェーン「焼肉きんぐ」。郊外を中心に出店を続け、いまでは全国に318店舗を展開している。「焼肉きんぐ」の食べ放題は、「テーブルオーダーバイキング」と呼ばれる形式を取っており、タッチパネルで注文した商品をスタッフがテーブルまで運ぶのが特徴だ。売上高においても焼肉業界で1位(業界動向サーチ調べ 2022-2023年)となった「焼肉きんぐ」オープンの背景について、物語コーポレーション 焼肉事業部事業部長の山口学…

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この記事が含まれる特集

消費者心理を捉える、「値付け」の科学 価格戦略とマーケティング

原材料価格の高騰を企業努力で吸収しえなくなった2023年、日用品の値上げが相次ぎ、消費者の節約意識がさらに高まったと言われています。これまで、安さを維持することが正義のように捉えられvることもあり、値上げに踏み切れない企業が多かったなかで、大きな変化と言えそうです。値上げラッシュの2023年を通じて、企業が改めてマーケティング戦略におけるプライシング戦略の重要性を理解することになったのではないでしょうか。今回は、ヒット商品や店舗などの事例も交えながら、現代消費者に支持される「値ごろ感」を明らかにするとともに、戦略的なプライシング戦略のあり方を考えます。