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社内のブランド理解が強いブランドをつくる!

顧客とも社員とも「ピザでつながる」失敗からの学びを活かしたキャンペーン

「1枚買うと2枚無料」など、キャンペーンにおいてもインパクトのあるニュースを提供し続けるドミノ・ピザ ジャパン。47都道府県、950店舗以上で展開する同社のインターナルコミュニケーションについて、話を聞いた。

直近の2023年9月12日には、岐阜県・本巣三橋店で3回目の「役員1日店舗運営」を実施。役員や本社スタッフが講師となりピザづくりのノウハウを直接伝授する「ピザアカデミー役員DAYスペシャル」も開催された。

「よくすることにハングリー」で最善のサービスを提供

1960年にアメリカで創業し、日本では1985年に1号店をオープンさせた「ドミノ・ピザ」。ピザを中心に食卓を囲み自然と人々の結びつきが深まる、「ピザでつながる」をパーパスに掲げる。

このパーパスを支えるのが、同社のモットー「Hungry To Be Better」(“よくすることにハングリー”)だ。

「お客さまのピザのある暮らしをさらに充実させるため、こだわりを持ち、注文のしやすさ、豊富な品揃え、デリバリーの速さ・安全性・確実性、それを支える店舗オペレーションやスタッフの技術、そしてテクノロジーなど、文字通りハングリー精神で最善の方法を模索しつづけています」とマーケティング部の松原氏は話す。

「つながる」ための施策として、成人の日やこどもの日、敬老の日など、あらゆる記念日において、関連するキャンペーンや、ピザづくりを体験できる「ピザアカデミー」などのイベントを実施。また2022年4月には一般社団法人として「産直ドミノ基金」を設立し、日本国内の農業生産団体に対する支援を開始するなど、社会貢献という観点でも活動を推進している。

「失敗」から新たなイベントへ「1枚買うと2枚無料」施策の裏

あらゆるキャンペーンのなかで特に大きな反響を呼んだのが、2022年6月から2023年6月にかけて5回にわたって実施された「1枚買うと2枚無料!」キャンペーンだ。

「これは、『Lサイズピザを1枚買うとMサイズ(現在はサイズ名称変更でSサイズ)ピザを2枚無料でもらえる』というキャンペーンで、各回4日間から2週間の期間限定で実施しました。初回のキャンペーンは、開始当初から大反響を呼び、一番安価なプレーンピザLサイズを買って、高額なMサイズピザを2枚もらえるという“裏技”がSNSで拡散。予想の2倍を超える注文に、店舗では十分な人員体制やピザボックスの供給が追い付かず、多くの店舗で大幅な遅配や営業停止などトラブルが続出しました」と松原氏は振り返る。

「さらに、アルバイトクルーが激務のあまり、人員体制が整っていない中でのキャンペーンに対してSNS上で内部告発のような形で問題を指摘するという...

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社内のブランド理解が強いブランドをつくる!

小売りや飲食など、お客さまと従業員の直接的な接点のある業態では、接客の質が、サービス体験品質の差として、顧客に選ばれる競争優位性のひとつの要素になってきました。しかしメーカーを含めて、顧客接点のデジタルシフトと、それに伴うダイレクトに顧客とつながる関係性の構築が進むにつれ、サービス業態以外でも、従業員がお客さまに接する姿勢や態度が、ブランド価値を左右する重要な要素になりつつあります。顧客と接する可能性のあるすべての従業員が、パーパスのような企業が目指す方向性を理解し、なおかつ顧客第一の思考をもって接することができるならば、魅力的な体験づくりにつながり、マーケティング戦略を成功に導くことになります。つまりは従業員を対象としたインターナルコミュニケーションが、マーケティング活動にも大きな影響を与えていると言えるのではないでしょうか。マーケティングに生かす、インターナルコミュニケーションの方向性とは?またマーケティング部門がはたして、そこまで全社に対して働きかけることができるのか?など。マ