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生成AIと広告・マーケティング

シニア向けSNSにChatGPTを搭載 「おもち」のアイコンで最先端をやわらかく

現在、対話型AIサービスの職業別利用状況をみると、多くの調査において「会社員」と「学生」が上位にランクインする。生成AIを利用できる環境がさらに広がり、認知度も拡大していく中で、実際にどのような活用方法があるのだろうか。シニア向けSNSにChatGPTを搭載したカイトに、話を聞いた。

CASE 02

AI「なごみ」

シニア専用コミュニティ「おしるこ」に実装された、ChatGPTを用いたAIコンパニオン。他のユーザーとの「やりとり(トークページ)」と同様のUIで、AIを相手に会話が可能。

SNS「おしるこ」でシニア層のつながりを支える

2008年にスマートフォンアプリの企画開発から事業を起こし、現在、シニア向けのITソリューション提供に注力しているカイト。同社は2018年12月、50歳以上限定のコミュニティサービス『おしるこ』をリリースした。目的はシニア層の孤立防止をサポートすること。2019年にはiOS版アプリのサービスを開始し、2023年6月現在、約7万人が登録している。

完全匿名で利用できるコミュニティプラットフォームとして「つながり」づくりを支えてきた同サービス。代表取締役CEOの後藤崇氏は、「現在のシニア世代が抱える社会問題は、親世代、そして自分たちの未来にも関わることです。そこで、ITベンチャーとしてできることは何かを考えました」とサービス提供の背景を語る。

「特にコロナ禍で、近所ですれ違ったときの挨拶や井戸端会議もできなくなり、親族と会って話すことすら困難になりました。InstagramやTwitterではなかなか同世代とコミュニケーションをとることが難しいシニア世代にとって、“自分向けの情報が手に入る”場として機能しています」(後藤氏)。

若年層が感じたメリットをシニア層に伝えるための工夫

『おしるこ』を開発・運営していくなかでは、SNSが持つ面白さやメリットをシニア世代にも広く届けたいという思いがあったと後藤氏は話す。

「ChatGPTが登場した当初も、まずは自分たちで触ってみました。そこで、ひとりで悩んでいることを投げかけてみたら返事が来て、思考が前に進む心地よさがあった。シニア世代にも、この最新ツールを使ってもらいたいと考えました」(後藤氏)。

そして2023年5月9日、『おしるこ』の...

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これまでもマーケティングの世界では「AIブーム」とも言える現象がありましたし、実務の現場での活用は進んできました。しかしChatGPTの公開をきっかけに現在、起きている現象は、これまでの延長線上では予測できないような新しい可能性を拓こうとしています。マーケティングの仕事に携わる人たちの業務の効率化が実現するのはもちろん、メディアの在り方や、企業と生活者の接点のつくりかたをも変えるようなインパクトが予測されます。大手広告会社が打ち出す活用方針や指針、実際に企業のコミュニケーション活動における活用事例など、想定されるリスクを回避しながら、より有効な活用法を模索する最前線の取り組みをレポートします。