デジタル技術の発展により、人々の生活は大きく変わり、社会は大きく進化を遂げた。しかし、生活者の変化のスピードに企業が追いつけていないという指摘の声も聞こえてくる。特に欧米に比べると、日本はデジタル化、デジタルトランスフォーメーション、デジタルマーケディングで遅れをとっているとも言われてきた。本書『デジタルマーケティング大全 新時代のビジネスモデルを切り拓く』ではビジネス活動の中でもマーケティングに焦点を当て、デジタルシフトした環境に適した新たな方法論を体系的に説いている。

著者の進藤美希氏はデジタルマーケティングを「構想×未来への意思」という公式で定義。本書でも、デジタルマーケティングの狭義のHow Toを解説するのではなく、デジタルマーケティングを通じて、最終的にはいかに企業が自社の資源を生かし、新たなビジネスモデルを構築し、デジタルトランスフォーメーションを実現するかの道筋について書かれている。

「デジタル時代のビジネスにおける成功の鍵は、既存の枠組みを取り払い、限りなく自由に考え、未来への意思を持って前進することであり、それを手助けする仕組みや方法論がデジタルマーケティングである」と語る進藤氏。

IoT（Internet of Things）を紙面に積極活用する日本経済新聞社や...