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デジタルだけでブランドはつくれるか?

『エンタメ感』を演出する、Qoo10のCM―デジタル発企業のテレビCM戦略(4)

プラットフォームとしての信頼感が利用者増の鍵を握るECサイト。韓国コスメやアパレルを起点に特に若い女性からの支持を集める総合ECモール「Qoo10(キューテン)」では、これまでどのようなコミュニケーションを行ってきたのか。運営するeBay Japanに話を聞いた。

eBay Japan▶▶「Qoo10」

コミュニケーションのポイント

☑デジタルは「コスメ」、テレビは「総合モール」とメッセージを使い分ける

☑テレビCMは出店者からの信頼形成にも寄与

☑アプリを思い出し、利用してもらう習慣をつくる

韓国コスメが人気の「Qoo10」若年層女性の支持を集める

国内ECモール「Qoo10」は2010年にオープン。2008年に世界190カ国で越境マーケットプレイスを展開するeBay(本社:アメリカ合衆国)が買収したのち、現在、日本法人であるeBay Japanが運営している。

設立当時から、韓国企業の出店を誘致。近年の韓国コスメブームが、若年層の利用を後押しした。現在、同サービスの利用者の8割を10代から30代が占め、男女比は2対8。年に4回行われるセールイベント「メガ割」のタイミングで様々なキャンペーンを展開し、デジタルコミュニケーションを中心にブランドを形成してきた。

マーケティングディビジョンリーダーの近松雅樹氏は、これまでのブランドコミュニケーションについてこう振り返る。

「従来から、『Qoo10』を推奨していただいてきた美容系インフルエンサーの方々と、『Qoo10』の魅力をどのように発信していったらよいかを徹底的に議論しました。ブランドとコラボしたオリジナル商品を開発するなど一人ひとりと地道に関係性を築き、そのフォロワーに広がる形で、さらなる認知を得ていったのです」。

こうしてつながっていったインフルエンサーからの意見やアイデアをきっかけに、YouTuberやタレントをゲストに招いたAbema TVでの番組タイアップなども実施した。「一方的な広告のみでは実現できなかった」と、近松氏は話す。

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この記事が含まれる特集

デジタルだけでブランドはつくれるか?

ネット広告を使い、オンラインチャネルでの販売で成長を遂げる新興ブランド。BtoB、BtoC問わず、こうしたブランドはある一定の規模まで成長した際、テレビCMやリアル店舗など、デジタル以外の手段を採用するケースが多くあります。成長のステージにおいて、『デジタルだけ』では限界があるのでしょうか。一方で国民的な認知を持つ大手企業は、逆に顧客との接点を従来のオフラインチャネルからデジタルへとシフトさせています。はたして、ダイレクトでパーソナルなコミュニケーションが強みのデジタルチャネルで、これまで培ってきたようなブランディングは実現可能なのでしょうか。ライフサイクルのステージ別に異なる論点が見えてくる「デジタルだけで、ブランドはつくれるか?」という課題について、有識者の皆さんと考えます。