なにを指標とするかが重要 デジタル広告の目的やフォーマットに応じた効果測定を

公開日:2022年6月09日

  • 岩崎 奨氏(グライダーアソシエイツ)

Q「デジタル広告の品質」にかかわる領域で、もっとも注目している課題とは?

A 新しいフォーマットに対応した、適切な指標の開発が必要。

インリード広告を中心に、スマホ画面に適したリッチフォーマットや、インタラクティブなフォーマットが増えてきているように感じますが、従来からあるフォーマットと同じ指標で比較されることで、リッチフォーマットの特性が正しく評価されていないことに課題を感じています。CPMやCPCなどの単価の勝負ではなく、広告接触時間やアクション数などのエンゲージメント指標を開発し、リッチフォーマットならではの価値を評価する指標づくりが求められているのではないでしょうか。

Q デジタル広告品質に対して広告主企業に意識の変化は見られますか?

A “ブランド好感度”の向上など、広告本来の目的を追求する企業が増加。

ブランドセーフティに注意して取り組む広告主が増えたように感じます。DSPやアドネットワークでは、ブロックリストの除外対応を必須とするなど、広告主ごとに独自の基準を整備する動きをよく目にしますが、私たちのクライアントは、さらに踏み込んでブランドセーフティを徹底しています。

広告主のニーズで多いのは、セーフリスト対応で配信されるメディアの精査。また結果として、どのメディアにどの程度配信されたのか、メディアごとのパフォーマンスを把握することでブランドとメディアの親和性の...

この先の内容は...

宣伝会議』 定期購読者限定です

ログインすると、定期購読しているメディアの

すべての記事が読み放題となります。

購読

1誌

あたり 約

3,000

記事が読み放題!