システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

これからの「ブランド成長の定義」

『食』の社会課題に皆で挑み ワクワクする未来を創造するSEE THE SUN

  • 金丸美樹氏(SEE THE SUN)

「“食”に関する社会課題を解決したい」との強い思いのもと、森永製菓のコーポレートベンチャーとして2017年に設立したSEE THE SUN。代表を務める金丸美樹氏が、同社の活動により実現したい未来とは。

森永製菓の新規事業から誕生 社会が幸せに循環するテーブルを創りたい

「テーブルを創るすべての人を幸せに」をミッションに、「食」を取り巻く社会課題解決に取り組むSEE THE SUNは、様々な業界の作り手と生活者と共に、持続性のある社会の実現を目指す共創プラットフォームとして活動を行っている。

SEE THE SUNは、森永製菓の新規事業からスタートしたプロジェクト。プロジェクトを立ち上げ、現在はSEE THE SUNの代表取締役CEOを務める金丸美樹氏は当時を振り返り、「事業を立ち上げにあたり、あらためて向き合った“食”にかかわる社会問題は非常に複雑で、『課題だらけだ』と感じたのを覚えています」と話す。

気候変動・天災に、就農人口の減少という労働問題、フードロスが起こっている一方で、グローバルでは食糧難も起こっている。さまざまな問題が紐づくこの複雑な課題に、ひとつの組織で立ち向かうことは難しいと感じた金丸氏は、課題を抱えているマーケティングや営業などを伴走的にサポートしつつ、同じ課題感を持つ人々が集い、生活者も交えて、社会が幸せに循環するためのプラットフォームをつくりたいと構想。

このような新しい試みの場合、すでにビジネスモデルが確立されている“森永製菓”として行うよりも、新しい企業として取り組んだ方がフレキシブルに動けるのではないかとの考えから、コーポレートベンチャーとして独立することを決断したという。

“競争”だけではなく“共創”できる場を ワクワクできる未来に向けて、各社が集う

2017年に設立したSEE THE SUNは、活動の第一歩として玄米入り大豆ミート「ZEN MEAT」をはじめとする、プラントベースフード(植物性食品)の開発・販売からスタート。しかし、その後、多くのプレイヤーが出てきたため、森永製菓として取り組んだ方が社会的影響力があるのではないかとの判断から、プラントベースフードの販売は事業を移管。2020年以降は、当初の目的であった「“食”にまつわる課題を皆で解決するプラットフォーム」の構築に注力した活動を続けている。

現在のSEE THE SUNの事業は、①企業の枠を超えて作り手同士が連携する共創コミュニティ「Food Up Island」の運営・推進、②作り手×生活者との共創コミュニティ「OUR TeRaSu」の運営...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事が含まれる特集

これからの「ブランド成長の定義」

いまだ収束しないコロナ禍、さらに緊迫化する世界情勢―。カーボンニュートラルをはじめとする持続可能な世界に向け企業の取り組みが加速しはじめていたにもかかわらず、現実はまだかつての拡大第一の企業活動から抜け出せずにいるようにも見えます。売上拡大につながる価値を生み出すのは、マーケティング部門の役割。だからこそ、企業の成長を考える際、マーケターの役割は大きいものです。しかし、今の世界において常に「昨年以上の売上拡大」による、事業貢献が現実的と言えるのでしょうか。大量生産、大量消費社会とは異なる価値観も必要と言われる時代の中で、改めて「企業の成長」という言葉の定義を見直す必要があるのではないか。この仮説のもと本特集では、4つのテーマ別にアカデミズムと実務の視点から"これからの成長"を考えました。