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「安さ」追求はどこまで必要? 今こそ、見直す「価格戦略」

買う/買わないの判断軸はどこにある? 現役大学生の買い物事情

Z世代の消費行動やお金に対する価値観とはどのようなものなのか。物・サービスを購入するのはどのようなタイミングで、どのように商品を選択しているのか。現役大学生の3名に話を聞いた。

青山学院大学
唐澤 悠氏

千葉商科大学
葛見俊樹氏

専修大学
御園生 唯氏

ネットで調べて現地で購入 私の最近の買い物

──最近の印象的な買い物を教えてください。

唐澤:私は年始にベッドを購入しました。以前は部屋に布団を敷いて寝ていたのですが、年末の大掃除をした際に、生活の質を上げたくなったんです。大学3年生でもうすぐ就職活動もはじまるので、部屋が整っていて居心地が良い方が、頑張れると思いました。現在実家で暮らしているのですが、来年就職したら一人暮らしを始める可能性があるので、その時に新しいベッドを購入することも考えて、コスパを重視。ニトリで税込11,000円で販売していた、足付きマットレスを選びました。

最初はネットで探していて、3,000円くらいのものも見つけたのですが、知らないブランドで実物の雰囲気もあまりわからなかったので、近くのニトリに行って実物を見て、そこで予算にあうものを見つけて購入しました。

葛見:最近の買い物は、GU(ジーユー)の白いコートです。価格は4,000円ほど。ディズニーランドに行くにあたり新しいコートが欲しいなと思い、黒いコートは持っていたので今回は白を買うことにしました。現在バイトをしておらず、あまりお金を使えないため私もコスパを重視。GUであれば予算内でよい物が見つかると考え、サイトで検索しました。フード付き、素材感といったイメージをもとに目星をつけた上で、店舗で実物を見て購入を決めました。

御園生:私は椅子の上などに置いて使用し、正しい座り姿勢に導いてくれる「Style」という商品を購入しました。価格は税込で9,800円です。オンライン授業でずっと座ってパソコンを見ている生活が続き、外出の機会も減ったことで運動不足により筋肉が減って姿勢が悪くなっているのを感じ、この機会に買うことにしました。本当は2年くらい前に買った方が良かったのかもしれません。

最初は使用されている素材などを考えると、価格が高めだと感じたのですが、ネットで他の会社の商品も調べると、どれも1万円前後だったので、このくらいが相場なのだとわかりました。近所に座って試せるサンプルが置いてあるお店があるのでそこに行って実際に座り、購入にいたりました。

就職活動に向け、QOLを上げるためにベッドを購入。来年生活が変化する可能性を考慮し、コスパを重視した。衣服はZOZOTOWNで購入することが多いという。

GUでコートを購入した際は、数あるコートの中から事前にネットで商品を調べ、予算とイメージに合うものの目星をつけてから店舗で購入した。

──皆さんネットで調べた後、店舗で実物を確認して購入を決めているのですね。

御園生:ネットか店舗かは、購入するものの価格帯やカテゴリによって使い分けています。消耗品や価格帯が低い物は、直接ネットで購入することもあります。

葛見:服はお店で見てから買うことが多いですね。サイズ感や素材感が、ネットだけだとわからないので。お店で触って試着してから買えた方が安心できます。

唐澤:私は服はZOZOTOWNで買うことが多いです。特に、過去に自分が購入したことがある、店舗を訪れたことがあるといった好きなブランドの服は、信頼してネットで購入しています。ZOZOTOWNなどは...

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