[SEMINAR DATA] | |
---|---|
ゼミ名 | 田嶋規雄ゼミ |
設立 | 2000年 |
学生数 | 3年生:12名 4年生:13名 |

拓殖大学
商学部
田嶋規雄教授
1994年慶應義塾大学商学部卒業。同大学大学院商学研究科修士課程、同大学経営管理研究科博士課程修了。博士(経営学)。2016年より現職。イノベーションの普及および消費者行動、ジャパニーズポップカルチャーの消費者行動に関する研究に従事。主な著書(共著)に、『ポストコロナのマーケティング・ケーススタディ』(碩学舎、2021年)など。
1年で100回の「聞く機会」が質問力を磨き上げる
田嶋ゼミのテーマは、「消費者行動とマーケティング戦略」。それぞれの基礎理論をもとに、プロモーション展開やチャネル選択、価格設定など、企業がとるべきマーケティング戦略を考える。
まず3年生は、他大学のマーケティング関連ゼミとの研究発表会に向けた研究が活動の中心だ。“エモい”という感情を定義し、その“エモさ”を経験したあとに消費行動はどうなるか。ライブコマースの効果はどのようなものか。ジェンダーフリー広告の可能性とは。リサーチ会社のサポートを受けながら約半年間取り組む。
4年生は、卒論に向けた個人研究、実務課題への取り組み(今年度は岩手県盛岡市玉山地区の地域振興)、3年生へのアドバイスがメイン。
「実はゼミ活動で一番成長するのは4年生ではないでしょうか。3年生の1年間はがむしゃらに取り組むうちに過ぎてしまいますが、後輩たちの研究にフィードバックを行うことで、同時に自らを振り返ることができる。アドバイスを行うには、話を聞く力や解釈する力、時にはアドバイスし過ぎない教育的な配慮も必要です」(田嶋教授)。
ゼミのなかで、1年間に発表する機会は10回ほど。一方、誰かの発表を聞く機会は100回以上あるという。この時、全員がコメントや質問をする覚悟で聞いているため、成長に繋がるのではないかと田嶋教授。学生たちからも、こうした経験は就職活動の面接でも役に立った、という声が上がる。
そして田嶋ゼミで特徴的なイベントが、2年に1回の...