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2022年の消費者インサイト予測

CMで描かれることも。より身近になったキャンプ市場のこれから

  • 佐久間 周氏(アンプラージュインターナショナル)

“密”を避けられるレジャーとしてその魅力が再発見された「キャンプ」。2020年は、国内旅行者数が約半減するなかで、オートキャンプ人口は前年比30%減にとどまったという※。2021年1月に旗艦店として「UPI表参道」を東京・表参道にオープンしたアウトドアブランド輸入代理店のアンプラージュインターナショナル(以下、UPI)佐久間周氏に話を聞いた。

※日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書2021」より。

アンプラージュインターナショナル
マーケティング部
佐久間 周氏

アンプラージュインターナショナル

UPI表参道

⊚日本空間デザイン賞2021 ショップ空間 銀賞受賞

【概要】

2021年1月8日にプレオープン。鎌倉、京都に次ぐ3店舗目の直営店となる。

「展示エリア」の壁は有孔ボードが覆い、アイテムに応じてフレキシブルに売り場がつくり替えられている。また、商品だけではなく、その歴史を伝える展示も特徴的。

「自然エリア」には植栽が育ち小川が流れ、ハンモックや焚火台など、店内で販売するギアをその場で試すことが可能。ナイフワークや焚火など、専門家から直接学べるワークショップを月に数回開催している。

店内は商品をディスプレイする「展示エリア」と、木々が生い茂って小川が流れる「自然エリア」に分かれる。小川には魚や蛍の幼生などが棲み、ナイフワークや火起こしも室内で体験できる。

すでに「存在していた」価値に、目を向ける機会に

──UPIでは2021年1月に東京・表参道に直営店をオープンしました。

私たちUPIは北欧や北米の海外アウトドアブランドの正規輸入代理店として創業。「自然の中で、あたたかく生きる人々と共に。」の理念を掲げて活動をしてきました。これまで鎌倉と京都に店舗があり、3店舗目の直営店としてオープンしたのが、「UPI 表参道」です。

東京都内で、表参道という場所を選んだのは、様々な文化に敏感な人々が多いエリアだから。取り扱っている商品は他の2店舗と大きく変わらないのですが、比較的若いお客さまが多いかもしれません。近隣のアパレルショップや飲食店にいらっしゃる層がそのまま散歩がてら、ふらりと訪れて⋯ということも多い印象です。

都心のど真ん中にある表参道の店舗に木々を植え、小川を流す設計にしたのは、人工的な空間の中に自然を取り入れることで、人と自然の繋がりを際立たせるため。UPIは商品の機能だけではなく、それが...

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この記事が含まれる特集

2022年の消費者インサイト予測

少し明るい兆しが見える中で迎えた2022年。行動の自由が大きく制限された2021年は、一人ひとりが自分の生活にとって真に必要なものは何なのか。惰性ではなく、意志をもった行動のなかで、それに気づく機会にもなりました。コロナ禍の真っただ中にある時から、Afterコロナの生活者についての考察は数多く出ていましたが、国内においては日常が戻ってくる兆しも見えてきました。それではコロナ禍において私たちの意識や行動に起きた変化は、再びかつての日常が戻ってきたときに、消えていくものなのでしょうか。それとも、不可逆の変化としてこれからも定着していくものなのでしょうか。特集では最前線で活躍するマーケターの実務家の皆さんと共に、新しい日常における2022年の生活者インサイトの予測をもとに、どのような市場が創造しうる可能性があるのかを考察。2022年の生活者インサイトと新市場をキーワードとともに解説します。