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「不安」と消費者 生活、健康、将来の不安に寄り添う

一人ひとり異なる老後の不安 求めるのはセルフデザインのための情報

  • 菊池功氏(朝日新聞社)

退職後に待ち構えている、新たなライフステージへの不安。コロナ禍においてシニア世代のオンライン化も大きく進んだが、価値観や行動はどのように変化したのだろうか。朝日新聞社が運営するWebメディア『Reライフ.net』編集長の菊池功氏が解説する。

主要読者

退職前後の50~60代

シニア層もデジタルシフト 6割超がオンラインイベントに参加

新型コロナウイルスの感染拡大で、国民は不安の中にいます。重症化リスクが高い中高年ほどウイルスへの関心は高く、ワクチンに関する記事のPVは非常に伸びています。モデルナ社製ワクチンの国内接種にさきがけ、先行するシンガポールでの体験記事を掲載すると大きな反響がありました。自律神経に関する記事もよく読まれています。ストレスフルな生活を送っている人が多い状況がうかがえます。

Reライフ.netが行う各種アンケートには、読者の方々の切実さがにじみ出ています。5月に行ったアンケートでは、約半年の間に体調の変化を「とても感じる」という人が増えていることがわかりました。昨年12月下旬~今年1月下旬時点での「とても感じる」は16%でした。それが5月には23%、実に1.5倍に急増したのです。「足腰が弱くなった」という人も19%から31%に増えていました。

回答を詳しくみると、不調を訴える人の多くは家族や知人と会うことを避け、巣ごもりをしていた人たちです。一方、体調の変化がないと答えた人は他人との接触を控えつつもコロナ禍前と比べてほぼ変わらないペースで外出していた人たちでした。

極端に外出を控える現象は、ある意味、正しい情報が国民に行き届いていないことを示しています。メディアでは、感染力が強い変異株や人流抑制などの報道が先行し、巣ごもりを助長してしまいがちです。しかし、場所や時間などを工夫すれば、「密」を気にせず屋外で体を動かすことはできます。私たちもウォーキングなど屋外で体を動かすことの重要性を繰り返し訴えています。

芽吹きもあります。オンラインで楽しみの幅を広げている人たちが増えていることです。今年3月のアンケートで、およそ1年前と比べてオンラインイベントへの参加経験者は2倍以上に増え、回答者の65%が何らかのイベントに参加していたことがわかりました。郊外や地方に住む人にとって、交通費も移動時間も必要ないオンラインイベントは好評です。美術展や旅行を楽しむ人も増えています。コロナ禍が...

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「不安」と消費者 生活、健康、将来の不安に寄り添う

各種調査を見ると、コロナ禍において人々の不安意識は高い水準で留まったまま。また、コロナ禍だけでなく健康や生活など人生100年時代と言われる今、消費者の不安の種は尽きません。不安だから節約する、不安だから逆に未来のために学ぶ...。不安という心理を読み解くと、消費行動の背景も見えてきます。特集では国内外の調査レポートからその推移を振り返り、生活者の不安に寄り添う企業の取り組みを伝えます。