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ランキングに惑わされない!独自路線のブランド戦略

生活感を排除し衛生上の問題も解決 オフィス専用の新・オーラルケアセット

2020年4月にライオンは、オフィスでの昼歯みがきに便利なコップ付きオーラルケアセット「MIGACOT」を発売した。他にも歯みがき製品ブランドを展開する同社が、「MIGACOT」に込めたメッセージについて、企画・開発を担当した清水美由記氏に聞いた。

習慣化促進と市場拡大を目指し新たな商品を発売

ライオンは働く人の声から生まれたオフィス用歯みがきセット「MIGACOT(ミガコット)」を2020年4月1日に発売した。「MIGACOT」は、オフィスでの昼歯みがきを想定して設計されており、職場などで余計なことは気にせず、前向きな気持ちで「歯をみがこっと」と思えるようにと商品名もつけられている。

「クリニカ」「システマ」「NONIO」など、オーラルケア製品のブランドを持つライオン。同社では100年以上前から歯みがき啓発と事業活動を実施しており、かつては1日1回であった歯みがきの習慣に対し、「夜、寝る前に歯みがきをしましょう」と発信することで、1回の歯みがきを2回に拡大するなどの啓発活動も行ってきた。そこで、2020年はさらなる啓発として、「昼歯みがきの促進」をテーマに、1日3回の歯みがき実現に向けての挑戦をスタートしたという。

なぜ、オフィスでの昼歯みがきに着目したのか。「MIGACOT」の企画・開発を担当した清水美由記氏はその理由を次のように説明する。

「昼歯みがき(1日3回以上の歯みがき)をすると、むし歯の数や歯周ポケットの発生率が少なくなることが調査でわかっていました。そのため、数々のブランドで昼歯みがき促進の動きはあったのですが、ここ10年ほど、昼歯みがき実施率はあまり向上しておらず、変化が見られない状態が続いていました」。

同じく過去10年間ほど、携帯用歯みがきセット市場は、ほぼ横ばいで成長が見られていないという結果が出ており、課題視されていた。携帯用歯みがきセットの購入目的と使用頻度を調査してみると、購入目的でもっとも多かった「旅行用」の使用頻度は「半年に1度使う」が69%と多数を占めたのに対し、目的として2番目に多かった「オフィス用」では「ほぼ毎日みがく」が76%と最多に...

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毎年、企業のブランド力や自治体の魅力など、様々なランキングが発表されます。ブランドが置かれている状況を把握する上で、これらのランキングは有用なものです。一方で、こうした指標には他者が設定した項目にもとづく評価であるという側面もあります。ブランド戦略においては、他者がつくった指標に惑わされず、オリジナリティを貫くことも大切。現時点の市場においては「弱み」と思われることであっても、その「弱み」に独自性があるのであれば、それを「強み」として生かすブランド戦略もありうるのではないでしょうか。他者のものさしに縛られず、自らが1番になれる新しい「土俵」をつくる。固定観念にとらわれることなく独自の路線で発信することで、顧客に新たな選択肢を提供する事例、考え方を紹介します。