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コロナ禍で見直す企業理念

「やりたいこと」から「ありたい姿」に CI刷新に込めた想いとは?

8月9日で創業15周年を迎えたユーグレナは、CI(コーポレート・アイデンティティ)の刷新を発表。なぜ今のタイミングでCIを変更することにしたのか。その背景や、新たなCIに込められた想いについて、経営戦略部の木村健氏と北見裕介氏に話を聞いた。

フィロソフィーに1本化し社内での浸透を狙う

創業15周年を迎えたユーグレナは、CIの刷新を発表。それまで掲げていた経営理念、企業ビジョン、スローガンを廃止し、新たなフィロソフィー「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」へとアップデート。それに伴い、コーポレートロゴやタグラインも刷新した。

同社がCIの刷新を検討し始めたのには大きく2つの理由がある。ひとつは、15周年という節目の年を第2の創業期ととらえ、会社とユーグレナで働く仲間がこの先さらに成長していくために、皆が共通して持つ指針を示したかったということ。そして2つめは、それまでの経営理念、企業ビジョン、スローガンが社内に浸透しきっていないという課題を感じていたためであるという。

代表取締役社長の出雲充氏が3人で創業した同社は、この15年間で急速に規模が拡大し、社員数はグループ連結で約450人へと増加。事業の幅も格段に広がった。経営理念、企業ビジョン、スローガンは、拡大する過程で段階的に生まれたものであり、つくられた経緯が異なるため、策定時の想いがすべての人には伝わらない状態になっていた。そのため、シンプルに1本化することで、社内に深く浸透させる狙いもあったという。

8月9日で創業15周年を迎えた同社は、これまで掲げてきた「経営理念」「企業ビジョン」「スローガン」を廃止し、新たなフィロソフィー「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」へとアップデートした。

時代・社会が変化しても持ち続けるべき指針を示す

当初、新フィロソフィーの発表は2019年10月を予定していたが、検討は想定以上に難航した。経営戦略部で部長代理を務める木村健氏は、当時の状況について次のように話す。

「ユーグレナはもともと、社長の出雲が学生時代、バングラデシュを訪れた際に目のあたりにした人々の栄養失調問題を解決したいという想いからスタート。つまりは社会をより良い方向へ変えていきたいという考えでここまできたと言えます。しかし企業の成長と共に事業が広がり...

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コロナ禍で見直す企業理念

社会が変わり、かつテクノロジーの進化・消費が激しい時代においては、いま現在、提供している商品・サービス、さらには創業時の業態を起点とする社会における存在意義の定義だけでは環境変化に追いつけない状況も生まれています。特にコロナ禍においては、営業自粛をせざるを得ない外食産業、観光客を積極的には呼び込めない観光産業、人の移動が減り、利用者が減少する交通インフラ産業など、雇用を維持し、企業を継続させるため、自社の資源や社員の職能を活用し、新たな事業開発をする必要が生まれています。では、創業時から事業が変化していく企業において、理念は創業当時から変わらないままでよいのでしょうか。事業変革に際し、企業理念を見直す必要性、また必要となる場合には、どのように見直せばよいのか。企業の実例をもとに考察していきます。