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誰かの役に立つ研究をー 近畿大学 川村洋次ゼミ訪問

公開日:2020年9月23日

    [SEMINAR DATA]
    ゼミ名 マーケティング情報論
    設立 2002年
    学生数 3年生:23名
    4年生:20名

    近畿大学 経営学部
    川村洋次教授

    1960年生まれ。83年東京工業大学理学部卒業。日本電気を経て、98年まで三菱総合研究所に勤務。99年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学。大阪経済法科大学経済学部助教授を経て、現在、近畿大学経営学部教授。専門はマーケティング情報論。主な著作に『情報物語論ー人工知能・認知・社会過程と物語生成ー』『集客の教科書』。

読んだ人が得をするか?「なぜ」を追求した研究

「経営学は実学。なぜそういう現象が起こったのか、という事象の分析に加えて、それが将来どう使えるかを考えなければなりません」と語る川村教授が、ゼミ生の研究に求めるもの。それは、レポートを読んだ相手の「役に立つ」提案がされているかどうかだ。

SNSやアンケートフォームを使った調査を行えば、多くの人の声を集めること自体は簡単だ。しかし、学生が研究で明らかにしようとしていることを、人は普段から考えているわけではない。聞き方を工夫しなければ、「なぜ」その事象が起きたのかが見えてこないのだ。

「ポスターを実際に3種類つくってみて、どれが良いかという順位を報告するだけでは足りません。選んだ理由を聞いて、それをもとに、これからどうしたらよいかを探るといった、具体的な提案が重要です。『なぜ?』を考える癖をつけなければいけません。学生には厳しいと思われているかもしれませんが、一生懸命自分で考えたぶん、結論がでると嬉しいようですね」(川村教授)。

3年生は例年、サブゼミという形でグループワークを行い、企業の販促プレゼンテーション大会や、コンテストに参加している。それをきっかけに広告会社や、メディア関係の就職を目指す学生もいるそうだ。

今年はまだ、集まって動画を作成したり、プロジェクトに取り組んだりすることが難しい状況にある。二学期に向け、どのようにモチベーションを保っていくかが課題という...

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