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顧客エンゲージメントでコロナ禍を乗り切る!

「ウィズコロナ」を見据え 顧客の「熱量」を絶やしてはいけない―エクシング水谷社長

  • 水谷 靖氏(エクシング)

新型コロナウイルス感染症の影響で、いまだかつてない苦境に立つカラオケ業界。物理的にカラオケというサービスが提供できず、顧客と直接の接点を持つことができない今、カラオケ大手であるエクシングが目指す顧客との関係とは。

エクシング 代表取締役社長 水谷靖氏

300曲をYouTubeで無料提供 100万近い再生数を記録

緊急事態宣言を受け、エクシングは124店舗(飲食店含む、カラオケ店舗は109店舗)ある全国直営全店舗を4月8日から当面の間休業とした。全国のカラオケ店舗も休業となった影響で、「JOYSOUND(ジョイサウンド)」を有するカラオケ―メーカーでもある同社は、これまでに経験したことのないような厳しい状況に直面している。

しかし、このような状況下においても、SNSなどを通じて、顧客からは、「カラオケにいきたい!」「思いっきり歌いたい!」といった声が多く聞かれるという。

「今はカラオケを楽しむことが難しい状況ですが、人々の歌いたいという心の火を絶やさず、歌う楽しさをお届けし続けることが企業としての我々の重要な役割だと考えています」(エクシング代表取締役社長水谷靖氏)。

同社はカラオケに行きたいというユーザーの声に応え、“おうちで歌おう”をコンセプトに4月22日~5月31日の期間、300曲のカラオケ映像をYouTubeの公式チャンネルで無料公開。当初は、最新曲や定番曲から選んだ100曲だったが、非常事態宣言の延長などを受け、5月11日に300曲へ増曲した。

動画の総再生回数は、5月16日時点で128.8万回と、すでに100万回再生を突破しており、自宅でのカラオケ練習や家族同士のコミュニケーションツールとして活用されているという。SNSでも「早速、子どもと一緒に歌いました!」「週末はおうちでカラオケ大会します!」など、多くの反響が見られる。

「うたスキ動画」を活用し、ユーザー同士がコラボするようす。

無料公開したカラオケ映像。自宅でカラオケが楽しめる。

エクササイズ映像も公開 コンテンツ資産を最大限に生かす

エクシングでは、YouTubeでの無料配信以外にも、自社が保有するコンテンツという資産を活用した、様々な取り組みを実施している。

自宅で楽しめるエクササイズ映像44本も無料公開。ヒット曲に合わせて、動いたりしゃべったり歌たったりする画面上のバーチャルインストラクターを手本として運動できるコンテンツ「JOYBEAT」や、福祉施設などで活用されている音楽療養コンテンツ「健康王国」から選出したものだ。

「外出自粛による運動不足が問題視される中、公開したコンテンツはどれも数分で気軽にできるものばかりです。音楽にのせて身体を動かすことができるので、飽きずに続けられると好評。特に、休校でお子さまと自宅で過ごされている親御さんたちからも、子どもと一緒に楽しめる、といったお声もいただいており、毎日1500~2000人もの方にご利用いただいています」(水谷氏)。

顧客との接点をつくり続けるためファン同士の交流を促進

同社は近年、カラオケメーカーとして、ニーズの高いコンテンツを生み出すだけではなく、エクシングが展開するブランドである「JOYSOUND」ファンとのエンゲージメント強化にも取り組んでいる。

その取り組みのひとつが...

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顧客エンゲージメントでコロナ禍を乗り切る!

既存顧客向け施策の重要性は認識しながらも、短期的な成果が表れづらいこともあって、マーケティング戦略上、新規顧客の開拓が優先されるケースは珍しくありません。そんな状況を一変させたのが、今回の新型コロナウイルス禍です。リアル店舗を主力チャネルとしていた企業にとっては、新規顧客と接点を持つことすら難しい状況になりました。顧客と会えない時代。いま、「エンゲージメント」の重要性が再認識されつつあります。今号では、アフター/ウィズコロナ時代まで見据えて顧客とつながり続けるためのヒント、「エンゲージメント」の価値、その本質に迫ります。