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「顧客体験」戦略 その設計から改善まで

移動データから生まれる体験価値を、ストーリーに落とし込んで訴求

  • 北川 烈氏(スマートドライブ)

IoTデバイスを通じて移動データや位置情報をはじめとする様々なモビリティデータを取得・分析し、「移動の進化を後押しする」ためのモビリティデータプラットフォームを展開するスマートドライブ。CASE、MaaS領域で成長を続ける同社 代表取締役の北川烈氏に、顧客体験に対する考えを聞いた。

昨年11月には、移動の未来に向けたビジョンを共有して横のつながりを生むため、カンファレンスを主催。プロダクトの宣伝は一切行わなかったという。参加は有料だったが、会場には約1500人が訪れた。

コモディティ化する移動 体験は重要な競争軸に

1日に地球5周分(20万km)もの自動車の走行データを取得して分析、移動のあらゆる課題解決を支援するスマートドライブ。導入社数は500社を突破。企業との協業も進み、三井不動産や小田急電鉄をはじめとする様々な企業とスマートシティなどの実証実験も進んでいるところだ。

近年、自動車メーカーがサブスクリプションサービスを開始するなど、「体験」自体の質が競争軸に移りつつあるモビリティ業界。「CASEやMaaSの考え方は、まさに所有から利用への流れを汲んでいて、これから自動運転が普及していく中、どのような移動体験を設計していくかがフォーカスされつつあります」と、同社 代表取締役の北川烈氏は話す。

将来、移動手段そのものはコモディティ化していく。そう考える北川氏は、モビリティの未来についてこう語った。「タクシーに乗るとき、車種はほとんど気にされない一方で、どのタクシー会社かは多少意識すると思うんです。これは、移動手段としては同じでも会社によって利用体験が変わってくるからだと考えています …

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「顧客体験」戦略 その設計から改善まで

消費者が求めるものは、モノの所有から利用へ。そして、機能的価値から情緒的価値をより重視する流れへと移り変わってきています。これらの消費スタイル、意識の変化は、いまやあらゆるマーケターにとって避けては通れない課題となっています。こうした環境下で選ばれるブランドになるための方法として注目されているのが、商品・サービスの購入前後に及んで一貫した「体験」を顧客に提供し、さらにその質を高めていくこと。競争力の源泉となる顧客体験(カスタマーエクスペリエンス/CX)向上に取り組む企業が増えています。一方で、「体験」は形ないものであるために定義や効果の可視化も難しく、実践が難しい側面もあります。では、一体どのようなアプローチであれば実現できるのか。「顧客体験」設計と、その価値向上の取り組み方法を紹介していきます。