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ゴミ箱でめぐるヨーロッパの日常デザイン

  • 渡辺 真佐子氏(資生堂)

クリエイターの視点から、サスティナブルとダイバーシティの共存を実現するデザインのヒントを北欧デンマークから全6回の連載でお届けします。

遊びがゴミ箱への距離を縮める
❶執事に見立てたゴミ箱、犬の糞袋バージョン。❷執事に見立てたゴミ箱、灰皿バージョン。❸南仏の美しい海岸、Côted'Azur(コートダジュール)をもじった言葉遊び。Kot=(犬の)糞。❹「公園をきれいに保ってくれてありがとう」のメッセージ。

デザインのアイデアでゴミのマイナスイメージを払拭

デンマーク滞在中、私はヨーロッパの他の都市にも足を延ばしました。日本にいる時の感覚と違い、陸続きのヨーロッパでは国境を超える移動が驚くほど簡単です。今回、そして次回の連載では、それらの国での体験も含めて、文章を綴っていきたいと思います。

さて、今回のテーマは「ゴミ箱」です。私たちが生活する上で、毎日出るゴミ。それだけに、私たちにとって非常に身近なツールである「ゴミ箱」に注目していきます。

私たちがゴミ箱に接するときの動作には袋をセットする、ゴミを捨てる、分別する、回収する、などがあります。その動作の各瞬間に、私たちは何を思い、感じるでしょうか?

使いやすいか?汚れ物に手が触れないか?正確に分別できているか?わかりやすい表示か?などのほか、無意識にも感じていることがあるはずです。そして、なんとなくその場から、早々に離れたいと考えているのではないでしょうか。それは少なからず、ゴミ自体にマイナスなイメージがあるからだと思うのです。

このように人に倦厭されがちなゴミ箱ですが、ヨーロッパ各国をめぐる中で、それぞれの特徴や工夫を見るのが面白くなり、私は自然にゴミ箱を追うようになっていきました …

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