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なぜ、デンマークに行こうと思ったのか? デザイナーの「フォルケホイスコーレ」滞在記

公開日:2019年8月22日

  • 渡辺 真佐子氏(資生堂)

クリエイターの視点から、サスティナブルとダイバーシティの共存を実現するデザインのヒントを北欧デンマークから全6回の連載でお届けします。

健常者の生徒が障がいを持った生徒をサポートする仕組みが確立されていた。

ものがあふれる時代に大切に使いたくなる商品とは?

私は、所属する資生堂クリエイティブ本部における海外研修として、2018年から2019年にかけての8カ月間を、デンマークで過ごしました。それは志望動機を提出し、部内選考を経て、滞在先での研修内容の承諾が得られると活動できるという制度です。

渡航先、内容、その先のフィードバックに至るまでのすべてを自分で決める研修プログラム。全6回の連載で、その経緯やデザイナーとしての学びを綴っていこうと思います。

私がデンマークを渡航地に選んだ背景には、日本で感じていた化粧品のライフサイクルの速さに対する疑問がありました。次から次へと出てくる新製品。商品情報は店頭やメディア、SNS上にあふれ、さらには価格競争やお得な限定品などが、お客さまの意思決定を迷わせます。この環境の中で化粧品に限らず、数多ある情報と選択肢の中でも「また使いたい」、「大切にしたい」と思われる商品とは一体どんなものなのだろう?そして最後まで気持ちよく使えるものってなんだろう?そんな課題に真正面から向き合ってみたいと考えるようになったのです。

まず最初に取り掛かったのは、これまで品質保証の観点が重視されていた、当社独自のユニバーサルデザインの定義の見直しでした。時代が変化した今、品質とは使いやすさだけでなく、気持ちに働きかける体験や、使う人の所作までも美しくさせるような仕掛け、そういった「目に見えない価値」が含まれるのではないかと考えました。そんな思想のもと、クリエイティブチームを中心に、「ユニバーサル ビューティー デザイン」と名付けたプロジェクトが動き出しました …

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