広告からマーケティング、そしてビジネス課題の解決…。クリエイティビティを生かして、その役割を進化させてきた、日本の広告産業。進化を続ける広告会社には、今後どのような未来が拓けていくのだろうか。

ジェイアール東日本企画(jeki) 代表取締役社長 原口 宰(はらぐち・つかさ)氏
1956年生まれ。鹿児島県出身。1979年東京大学法学部卒業後、日本国有鉄道に入社(1987年JR東日本)、2009年JR東日本取締役、2011年常務、2015年6月ジェイアール東日本企画代表取締役副社長を経て2016年4月より現職。
かつては、マス媒体を使ってどのように企業や商品・サービスをアピールするかに各企業が注力していた時代でした。しかし、今や広告費を見てもデジタルがテレビの座を脅かしつつあります。そういう意味で従来型の広告ビジネスに留まるのであれば、広告業の未来は決して明るいとは言えないでしょう。だからこそ、私たちには変化が必要です。クライアントとの関係においてもよりパーソナルに寄り添う提案が必要になっており、そこにおいてはデジタル・データの活用が必須になると考えています。
そこで...