「別解」を提案するクリエイティビティで新しい価値を─博報堂 水島正幸氏

公開日:2019年8月01日

  • 水島正幸氏(博報堂)

広告からマーケティング、そしてビジネス課題の解決…。クリエイティビティを生かして、その役割を進化させてきた、日本の広告産業。進化を続ける広告会社には、今後どのような未来が拓けていくのだろうか。

博報堂 代表取締役社長 水島正幸(みずしま・まさゆき)氏
1982年博報堂入社。第六営業局長、取締役常務執行役員などを経て2017年4月より代表取締役社長。2019年6月より博報堂DYホールディングスの代表取締役社長も兼任。

VIの変更は新しい方向への決意表明

当社では「クリエイティビティで社会に新しい価値を提供していく」という方針を、全社員で確認し、社外にも伝えるため、11年ぶりにVIを刷新しました。新しいVIのシンボルとなるのが「センタードット」。2つのドットは博報堂のこれからの役割を示しています。ひとつは「起点」。社員一人ひとりが起点、中心点となり、自ら考え、動き、仕掛け、新しい生活や社会の価値を生み出していくという意味です。

もうひとつは「結節点」。変化する社会の中で、次々と生まれる社会のテーマや課題、人や企業、団体などあらゆるステークホルダーをつなぐハブとなろうという意味を込めました。

社会全体のデジタル化が進んだことによって、住宅、家電、自動車など生活者を取り巻くあらゆるタッチポイントが、サービスのインターフェースとなり、また各タッチポイントが企業、さらには産業の垣根を超えてつながり始めています …

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月刊『宣伝会議』創刊65周年記念号では、広告界が培ってきたコミュニケーションの力が今後、社会の中でいかにして活躍の幅を広げていけるのか、その可能性について広告界のトップランナーの方たちの構想を聞きました。広告という手段を通じ、企業の課題を解決してきた広告界のクリエイティビティは今後、どのように社会の中で貢献の幅を広げていけるのか。広告クリエイティブ産業と、その人財の未来を考えます。