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メディア接触&コンテンツ消費

「秘密のケンミンSHOW」プロデューサーに聞く なぜ、「地域による違い」は人を惹きつけるのか?

テレビ番組を始め、いつの時代も地域ごとの慣習、その違いは日本人を惹きつける魅力的なコンテンツとして君臨し続けてきた。なぜ、地域の慣習の違いは日本人を惹きつけるのか。県民性の違いをエンタテインメントとしてコンテンツ化し、10年以上続く人気番組となっている「秘密のケンミンSHOW」プロデューサーの清水氏とディレクターの佐藤氏に話を聞いた。

ハウフルス テレビ制作 ディレクター 佐藤和彦氏(左)
テレビ制作 執行役員 チーフプロデューサー 清水紀枝氏(右)

企画・制作のきっかけは出身地による常識の違い

2007年スタート、現在12年目に突入する日本テレビ系列で毎週木曜日、21時から放送の「秘密のケンミンSHOW」。企画のきっかけは、ある会議の場で制作スタッフのひとりが常識だと思っていたことが、周囲にはまったく理解されなかった。その事実を発見したことだとプロデューサーの清水紀枝氏は話す。

「最初のケンミンショーのネタ出しの会議で、福井県出身のスタッフがテレビの砂嵐のことを『ジャミジャミ』と呼んだんです。周囲は『え?』となりますよね。また私は群馬県出身で、朝礼の際には『起立、注目、礼』と言うのですが、それを話したら、『注目』じゃなくて『気をつけ』だと、周りが反応したんですよ」。

番組開始当初は、数年でネタが尽きるのではないか、と考えていたというが、すでに10年以上も続く人気番組となっている。

「これだけ情報が溢れ、誰もがインターネットにアクセスできる環境にも関わらず、隣の県にも知らない風習があったりする。なぜか、知らない。そこにネタ探しの面白さがあります」とディレクターの佐藤和彦氏は話す。

距離が近ければ近いほど、その違いは面白くなる。海外の国と風習が違うのは当たり前。それが、隣の県のことなのに知らないというギャップが番組の人気の秘訣だ。さらに、見つけたネタを深堀りしていくところに「秘密のケンミンSHOW」の魅力があると佐藤氏は話す …

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1970年代後半から日本でも商圏特性に合わせた、エリア・マーケティングという概念が浸透していましたが、インターネット、スマートフォンの浸透で日本中、どこのエリアにいても、同じようなコンテンツに接触できる環境が生まれているとの仮説も立ちます。はたしていま、地域ごとにどれほどメディア接触・コンテンツ消費環境は異なるのでしょうか。広告・プロモーション戦略に欠かせない「47都道府県別のメディア接触&コンテンツ消費」状況についてレポートしていきます。