BtoB物流をデジタル化 ベンチャー企業Hacobuの挑戦

公開日:2019年3月26日

  • 佐々木 太郎氏(Hacobu)

若い社員も多いHacobuのオフィス。

市場規模は14兆円 アナログな業界に変革を起こす

昨今、人手不足の問題など社会的な注目を集める物流業界。この物流業界に変革を起こそうとしているのがHacobuだ。同社・代表取締役社長CEOの佐々木太郎氏が起業前、企業のコンサルティングを行う中で、初めて実態を目にすることになった企業間物流の世界。14兆円もの規模の市場にも関わらず、日常の基本的な情報のやり取りが、すべて電話やファックスなどのアナログなコミュニケーション手段で交わされていることに驚くこととなる。

「この業界のデジタル化を実現できれば、物流業界の仕事や働き方を変えられるのではないか」。そう考えた、佐々木氏は物流市場での起業を決意。「運ぶを最適化」することをミッションに掲げ、「企業物流のデジタル化」に向けてクラウドベースの物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」の提供と運営などを手掛けている。

創業は2015年6月。佐々木氏はアクセンチュア、博報堂コンサルティング、米国留学を経て、過去にベンチャー企業2社を立ち上げた経験がある。「BtoBの物流・ロジスティクスは一般の人の目に触れる機会がないゆえに、IT化されていないなど、実情が知られていなかった。それがこの業界の課題を解決しようとする新規参入企業が今まででなかった理由ではないか」と分析する。

人手不足など、昨今の物流クライシス報道の後押しを受け、佐々木氏に対して業界関係者からは「よくぞ参入してくれた」と歓迎する声が多いという …

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