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パーソナルデータとマーケティング

プロダクトアウト思考を変える LIXILのCDOが考えるデータ利活用の可能性

  • 金澤祐悟氏(LIXIL)

2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生したLIXIL。同社に2016年にChief Digital Officer(CDO)として招聘されたのが金澤祐悟氏だ。同社のデジタルやパーソナルデータの活用方針について聞きました。

    POINT

    POINT 1 ▶ エンドユーザーに届けるためにコンシューマーセントリックな姿勢へ。

    POINT 2 ▶ 新たなシステム導入にはトップダウンの指示ではなく、腹落ちさせることが重要。

    POINT 3 ▶ 顧客一人ひとりのニーズに寄り添うべく、パーソナルデータ分析と活用を推進。

企業体質のシフトを支えるCDOの挑戦と目標

Chief Digital Officer(CDO)とChief Information Officer(CIO)を兼務し、デジタル領域のマーケティングとITを総括しているLIXIL 金澤祐悟氏。複数の役割を担う金澤氏が今掲げる目標は、CDOという役職を早くなくすことだという。

「デジタルはあくまでも手段にすぎません。そこでデジタル専門部隊の設置ではなくCIOやCMOの領域をデジタル化していくことこそが重要だと考えています。CMOが他部門をリードしていくようであればCDOのポジションが必要だと思うのですが、その連携がうまくいかずにCDOとCMOの活動がバッティングしてしまうと上手く機能しません。将来的にはマーケティング部門でデジタルを活用した考え方が当たり前にできるようになってしまえば、CDOをなくしても問題ないと思っています」。

デジタルの力を駆使し、マーケティング部門が目指しているのはコンシューマーセントリック(顧客中心主義)とデータドリブン。これまで技術力に誇りを持つメーカーとしては、プロダクトアウト思考に陥りがち。そこで、金澤氏はコンシューマーセントリックの姿勢の意識づけを社員に対して行っている。こうした姿勢に転換できると金澤氏が考えるのも、データがあってのことだ。

マーケティング活動もすでにコンシューマーセントリックの姿勢に変わりつつある。例えば、広告活動 …

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パーソナルデータとマーケティング

日本においても産業界におけるパーソナルデータ利活用に向けた動きが国を主導に活発化しています。しかしながら、データ利活用への消費者の理解も得ることが難しい状況下で、企業もどこまで利活用に踏み込めるか、模索している企業も多いのではないでしょうか。

本特集では、昨今の国内のパーソナルデータ利活用の方針やそれに基づく政策、関係する団体・企業の動きを整理するとともに、マーケティング領域に関わる影響について考えます。