「ポルシェ」のブランド哲学 リアル×デジタルでブランド価値を高める

公開日:2019年2月19日

  • 山崎香織氏(ポルシェ ジャパン)

2009年にスタートし、9回目を迎えた「宣伝会議サミット」2018。宣伝会議では、2018年11月14日、15日の2日間にわたり、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催した。本サミットでは、広告・マーケティングの領域で、日々刻々と変わる環境に、力強くもしなやかに対応し、成果を出しているマーケティング・宣伝部門の担当者が登壇。成果を上げた事例のHow toのみならず、仕事に臨むマインドセットについて紹介した。前号に引き続き、その講演の一部をレポートする。

今号では、広告・メディアビジネスの未来展望から、科学の視点から読み解くマーケティングやマインドセット、さらに各有名企業のマーケティング・宣伝部門担当者の講演を紹介する。

ブランドイメージ強化の鍵はパーソナライズ化にあり

1948年、オーストリアのグミュントで、フェリー・ポルシェによって「NO.1」Type356が製造されたことで産声をあげたポルシェ。2018年に70周年を迎えた同社がどのように顧客との関係性を築いているのか、ポルシェ ジャパンでマーケティング、CRMを統括する山崎香織氏が事例を交えて紹介した。

セッションでは、来場者へのライブアンケートも実施され、テーマとなっているデジタルマーケティング上の課題を選択式で聞く場面もあった。多くの来場者が課題に挙げたブランドイメージの強化などについて、山崎氏は「私たちにとっても全て課題であり、日々頭を悩ませている」と話し、課題に対する同社の挑戦を紹介。デジタル化による消費者の情報入手方法や価値観の変化と、その変化を受け、コミュニケーションのパーソナライズ化がより重要となっていると述べた …

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