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企業のセンスが問われる時代 「デザイン思考」とブランド戦略

「ブラックサンダー」のコミュニケーションから紐解く、愛される理由

  • 河合辰信氏(有楽製菓)

幅広い層から愛され、バレンタイン時期の義理チョコ企画など、お菓子の枠を超えた発信で話題を集めるチョコレート菓子「ブラックサンダー」。なぜ、「ブラックサンダー」は愛されるのか?「ブラックサンダー」のコミュニケーション戦略を聞いた。

"枠から飛び出す"ことが期待されているブランド人格

1994年に発売を開始した「ブラックサンダー」。今も、多くの人から好意的に受け入れていただいている商品・ブランドです。2008年のヒット以降、それが一過性のブームで終わらないよう、社内のマーケティング部で「なぜ『ブラックサンダー』は支持されたのか?」という問いを立てて分析・研究を続けてきました。

「ブラックサンダー」ならではの愛され方。それは、お菓子という枠に捕らわれず、想像を超えるような取り組みをしてくれるだろうという期待感だと考えています。

「ブラックサンダー」を擬人化するとしたら、周囲から見たら「ちょっとおかしい」と思われるようなことをするけれど、自分なりの正義があって、根っこの部分は真面目で誠実な人。常識には縛られず、「ブラックサンダー」自身は、自分が信じることをやっているだけ、というような芯のある人格で、加えて、安価なお菓子だからこその身近さ、手に取りやすい親近感があるのではないでしょうか。

こうしたブランドキャラクターが醸成されているため、市場からも、他と同じことは期待されていない。「これぞ"ブラックサンダー"」と思われるような意表を突く言動が期待されているのではないでしょうか …

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企業のセンスが問われる時代 「デザイン思考」とブランド戦略

機能・品質だけでは商品・サービスの差別化が難しくなっている現代。消費者に選ばれるブランドになるためには、いかに共感を醸成できるかがカギになります。理屈を超え、人の心に働きかける。消費者の共感を得るためにはどうしたら良いのでしょうか。

ひとつのヒントが、世界的に注目される「デザイン思考」にあります。昨今、「デザイン思考」を経営やブランド戦略に取り入れる動きの機運が高まっています。本特集では、「デザイン思考」をマーケティング領域で注目される「共感」や「体験デザイン」の文脈で読み解きつつ、ブランド戦略に取り入れる方法論を、国内の先進企業の取り組みを交えながら紐解いていきます。