IBMデザインスタジオに見る「クリエイティブな場づくり」

公開日:2017年5月16日

自由で遊び心のある空間が、人の交流を促進し、アイデアを誘発する。

米オースティンのIBMデザインスタジオ内には、至る所にポストイットが貼られている。イノベーションを生み出す鍵となるのは、多様なアイデア。思いついたアイデアは、どんどんポストイットに書き出され、壁に貼られていく。

また、壁はホワイトボードになっており、自由になぐり書きされたような言葉が躍っている。スタジオで働いていると、自然とポストイットやホワイトボードの言葉を目にすることになる。それは、組織の枠を超えて他のチームの動きを把握し、また別のアイデアを誘発することにつながっている。

不思議な人形やクリエイティブなポスターが飾られていたり、スタジオ内に「ラジオ局」があったりと、"遊び"の要素もある。スタジオ内のデスクや椅子など、オフィス機器にはキャスターが付いており、壁の取り外しも柔軟にできる。空間のレイアウトを、自由に変えられるようになっているのだ。

そうした数々の工夫が、多彩な交流や、領域を超えたコラボレーションを生み出し、アイデアのブラッシュアップを可能にしている ...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!