日本ケンタッキー・フライド・チキンは2016年10月、オプト協力のもと、データ統合マーケティングを進めていることを明らかにした。公式アプリは500万ダウンロードを突破(9月末時点)し、巨大な顧客データを持つ。今回のデータ統合は、こうした既存顧客の「リアルタイムの行動」に寄り添った施策を視野に入れた動きだ。その狙いを聞いた。
データ統合による戦略的マーケティングで、既存顧客のモーメントを捉える基盤づくりを
「バズを生む」だけではない購買に結びつくデジタル施策へ
日本ケンタッキー・フライド・チキンは、これまでもデジタル施策に注力してきた企業だ。メルマガや、FacebookなどSNSへの参入も早く、ネットオーダーのサービスも持っている。しかし、これまではデジタル施策で生まれた顧客の反応やバズが、実際どの程度購買に結びついているのか、可視化することが難しかった。「店頭で購入するお客さまに関して、デジタル施策によるコンバージョンを数字で計るのが難しかった」と、マーケティング部 DIGITAL・CRM推進担当 マネージャーの塩谷旬氏も語る。
加えて、モバイル時代の顧客接点の持ち方に変化も …