何のために経営理念を浸透させるのか

公開日:2016年11月16日

経営理念とは組織コミュニケーションのベース

「経営は哲学なり」
出版:ナカニシヤ出版
編集:野中郁次郎
「経営者が自らの経営哲学を唱えるだけでなく、実践として人を動かしていくことの意味合いが解りやすく説かれ、特に、組織マネジメントに係わる問題意識をもつ読者に光明を与える1冊」(瀬戸氏)。

経営理念やビジョンは、経営者の「深層心理」と結びついている─そう話すのは、広島経済大学の瀬戸正則教授だ。同氏の研究分野は、経営理念の浸透プロセスや、組織の活性化に向けて理念が果たす役割・機能を明らかにすること。同氏が定義する経営理念とは、「創業者や経営継承者の経営に係わる思想・哲学をもとに、何のための経営かを表現したものであり、経営組織全成員で理解し共有すべき指針を明示した、動機づけおよびコミュニケーションのベース」だ。経営理念の研究には歴史があるが、大企業を対象としたものが多かった。その中で瀬戸氏は …

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