無意識の行動から読み取る「感情」で、販売促進を最適化

公開日:2016年6月16日

オフィスでの仕事風景。このほか、社員が仕事に集中できるような工夫を凝らした部屋がいくつもあるのが印象的であった。

「クーポンがあれば買う人」に絞って、渡す

「これは、クーポンを“ 配布”しない、クーポンのサービスです」と、Emotion Intelligence 代表取締役の音田康一郎氏は自社のソリューションを語る。ECサイトなどWebサイトを閲覧中のユーザーの動きから、購買や費用対効果等のKPIを最大化させる『ZenClerk(ゼンクラーク)』を、2012年に開発。PV(ページビュー)という単位では測れない「ユーザーの見えない気持ち」を読み取り、機械学習の技術を使って、最適なタイミングでの販促を実現するサービスだ。

Webサイトで商品を閲覧するユーザーの行動を詳しく分析すると、ある商品だけ閲覧時間が長かったり、詳細情報を調べたり、他の商品を閲覧した後に同じページに戻ってきたり、マウスが同じところを行ったり来たりしている。こうした「無意識の行動」からユーザーの気持ちを読み取り、機械学習の技術を用いてデータを解し、リアルタイムで「今、Webサイトを閲覧しているこの人は、この商品にどれくらい興味があるか」を推定。あと一押ししたら購入する人に絞ってクーポンを渡すことで、クーポンの“ばらまき”を防ぐ。

販売側は、効率よく販促ができる。一方、ユーザー視点で見ると …

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