地元の魅力や特徴を、一瞬にして全国、そして世界へと発信できる動画だが、本当に「見られている」「話題になっている」ものはごく一部。福岡県柳川の「SAGEMON GIRLS」や、おんせん県おおいたの「シンフロ」など、Webで注目を集めた自治体PR動画の振付を手がける振付稼業 air:manに、世界に通用するコンテンツづくりの秘訣を聞いた。

振付稼業 air:man
UNIQLO「UNIQLOCK」にて世界三大広告賞のすべてでグランプリを受賞。アーティスト・OK Goの最新曲『I Won’t Let You Down』の振付を担当し、MTV MUSIC AWARD 2015で日本人初の BEST Choreographyを受賞。また、初の著書 『振付稼業 air:manの踊る教科書』を上梓し、全国の小・中学校の先生と生徒との新たなコミュニケーションツールとしてのダンスを推進するべく邁進するなど、活動の幅は留まることを知らない。
柳川市観光PR動画「SAGEMON GIRLS(さげもんガールズ)」、おんせん県おおいたのPR動画「シンフロ」といった、国内外で大きな話題を呼んだ動画に携わったユニットがある。振付稼業air:manは、これらPR動画の中で繰り広げられるダンスの振付を手がけた7人組ユニットだ。ナショナルクライアントから地域企業まで多くの企業のテレビCMや、ミュージックビデオ、そして自治体PR動画など、活躍の幅は広い。
数ある自治体PR動画の中でも、彼らが振りを付けたものが注目されるのはなぜなのか。自己分析してもらうと、それは「クライアントの宣伝活動の支援に徹する」という、結成当時から変わらないスタンスにあるのではないかと話す。「振付の中で僕らの個性を表現したいと思ったことはないんです。『SAGEMON GIRLS』なら柳川のさげもんや川下り …